中大教授刺殺事件【2009年1月14日(水)】
被告 : 山本竜太(29)
被害者 : 高窪統教授(45)
(年齢はいずれも当時)
◆ 初公判(2010年11月24日)
- (1)「盗聴されている」「教授が自分に不審の目」…次々出てくる被告の“妄想癖”
- (2)犯行後購入の絵馬に「終生新旅」と書き込む 弁護側は心神耗弱を強調
- (3)次々出てくる凄惨な現場写真に凶器…不安げな裁判員
- (4)47カ所の傷を3D映像で再現 残忍な犯行に目をそらす裁判員
- (5)第1発見者の留学生「人生であんな驚いたことない」 予行練習?のビデオ撮影も
- (6)「コートのすそは風でふくらみ」「非常階段のドアを肩で押すように」…逃走状況を詳細に語る目撃者
◆ 第2回公判(2010年11月26日)
- (1)「自分を奮い立たせるためにリストカット」…授業についていけず追いつめられた被告
- (2)「やらなかったらやられる」「精神的方法で人生を壊そうと」…殺害決意の理由に法廷は重苦しく
- (3)「神風特攻隊の心境」「ついにきた」…犯行直前に高揚する被告
- (4)殺害の瞬間「心臓がバッグンバッグンものすごい音」…教授は振り向き「あーっ」と叫んだ
- (5)テロまで計画、「爆弾の作り方調べた」…犯行後は「刑事さんがきたときほっとした」
- (6)「教授が家庭の事情を知りすぎている」「盗聴されている」…友人にぶちまけた疑念
- (7)ホームセンターのバイトでかごの置き方にこだわり続けた被告…解雇通告に「音が気になり集中できない」
- (8)母親は「同級生と遊ばせないようにした」…友だちもなく家庭は「張りつめた空気」
- (9)逮捕後、38キロまで激やせ 「からかい、ロッカーに閉じこめ」小中時代からいじめで孤立深め
- (10)「尊敬していた」教授が発した「ナーバスですね」 以後幻聴が聞こえ始め…
- (11)自宅で盗聴器探した被告…教授殺害すれば「自分を監視する団体の首謀者が分かると思った」
◆ 第3回公判(2010年11月29日) 【被告人質問】
- (1)「あの世で教授と新たな出会いができたら」…絵馬に記した「終生新旅」の意味語る被告
- (2)圧力団体存在の可能性「今も50%」 「大切な人奪い申し訳ない」と遺族に謝罪
- (3)事件悔やむ一方で「殺さなければ伝わらないと思った」
- (4)「高窪教授が団体の首謀者」と思いつつも「どこかで尊敬していた」被告
- (5)「武士道」「特攻隊」犯行時の心境表す言葉の意味…「殺せば味方の団体から攻撃されると思った」
- (6)裁判所にも「もしかしたら圧力団体が…」裁判長困惑
- (7)「被告の妄想性障害は動機に大きな影響」と鑑定医証言
- (8)教授への被害妄想「好きな子のちょっとした仕草で不安になるのと同じ」
- (9)「殺害は自分の意思で決意」と鑑定医 妄想性障害の解消は「難しい面あるかも…」
- (10)「後悔する日は来るのか」「再発の可能性は」鑑定医に尋ねる裁判員
◆ 第4回公判(2010年11月30日) 【求刑】
- (1)社会復帰後は「司法試験を受けて弁護士として働きたい」
- (2)「殺されたのは、ケネディ大統領にちなんだ名前つけたから?」教授の母の無念は…
- (3)「みなさんが幸せなら、私もハッピー」 教授が残した言葉は…
- (4)「驚き、悔しかったでしょう」「愛する家族を思ったでしょう」息子の死の瞬間に思いをはせる母親
- (5)「感謝されこそすれ、恨まれる理由何一つなかった」 犯行を厳しく非難する検察官
- (6)表情一つ変えず求刑を聞く被告 最後の陳述でも「特にないです」
◆ 第5回公判(2010年12月2日) 【判決】
- (1)その瞬間、微動だにせず…前を向いたまままばたきを繰り返す被告
- (2)「冥福を祈ってください」 裁判長の語りかけに、抑揚のない声で「分かりました」
- ☆ ☆ ☆
- 裁判員会見 1「頭が真っ白…でも深い議論ができた」「被告には前向きにとらえてほしい」感想を問われ、涙ぐむ女性裁判員も
- 裁判員会見 2「判決は被告へのメッセージ」「出所後、社会で働いてほしいとの意味を込めた」 判決に込めた思いとは…
- 裁判員会見 3「被告の謝罪の意思が分からない」「だから冥福を祈ることを触れてもらった」…裁判長説諭の真意
◆ その後