×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

Free Space

(9)「欄干に乗せて背中を押したらどうなる?」「彩香は落ちる」

検察官「なぜ(調書の)内容が違うなら違うと言わない?」

鈴香被告「検事が怖いから」

検察官「怖いと言うけど、『違う』と答えたことは何度もあったはず」

鈴香被告「でも、最終的には検事の言うことを聞いた」

検察官「結局『怖かった』と自分で言ったことは説明ができない?」

鈴香被告「はい」

検察官「怖いと思ったのは事実か?」

鈴香被告「思ったときもあった」

検察官「彩香ちゃんはどんな時に怖い?」

鈴香被告「自分が汗をかかないので、彩香がピタッとつくと、そのまま動けなかったりした」

検察官「それは『怖い』ではないだろう?」

鈴香被告「それは、人によって違う」

検察官「『気持ち悪い』なのでは? 怖い?」

鈴香被告「はい」

検察官「他の感情は?」

鈴香被告「分からない」

検察官「前々回の法廷で、『彩香を橋の欄干に乗せて背中を押したらどうなるか』と考えたのは本当?」

鈴香被告「はい」

検察官「その通りにしていればどうなった?」

鈴香被告「…」

検察官「分かるでしょう?」

鈴香被告「彩香は落ちると思う」

検察官「落ちてどうなる?」

鈴香被告「そこまでは」

検察官「そんなことも分からない?」

鈴香被告「はい」

検察官「落ちて死んじゃうとか、大けがをするとか」

鈴香被告「当時はそこまでは考えていない」

検察官「『欄干に彩香ちゃんを乗せて、背中を押したら』というのは、いいことだと思う?」

鈴香被告「いいえ」

検察官「当時はとんでもない考えと思わなかった?」

鈴香被告「当時は一瞬考えが頭をよぎっただけ」

検察官「『彩香が怖い』と医者に話をしていたようだが、彩香ちゃんがかわいいと思えなくて当たり散らすことがあったと」

鈴香被告「はい」

検察官「子供が死んだ交通事故で『彩香がその中にいればいい』と?」

鈴香被告「そのこととは…」

検察官「いや、そう思ったことがあったかどうか聞いている」

鈴香被告「ありました」

検察官「欄干で背中を押せばどうなるかも考えた?」

鈴香被告「はい」

検察官「…本当は、ダダをこねる彩香を見ていると、何をしてしまうか分からない自分が怖かったのでは?」

鈴香被告「…よく分からない」

検察官「そうかも知れないとは思う?」

ここで、やり取りを聞いていた弁護士が割って入る。鈴香被告は消え入りそうな声で言葉をつないだ。

弁護人「(検察の質問は)不当です」

検察官「何が不当なんですか」

鈴香被告「…よく分からないから、分からない」

検察官「彩香ちゃんが怖いのは、実は何をしでかすか分からない自分が怖いと。それを表現したのでは?」

鈴香被告「だから突然そんなことを言われても、よく分かりません」

検察官「先程、虐待はしていないと言った。でも友人とのメールのやり取りからすれば、言葉や、精神的なもの、ネグレクトもしていたと」

鈴香被告「私は通常の範囲かと」

検察官「でも2歳から3年間くらい、彩香ちゃんとほとんど言葉を交わしていないと言っていたはず」

鈴香被告「それは仕事があったからしようがながない」

検察官「彩香ちゃんに当たり散らす、かわいくもない、他にはけ口がないと医者に言っていたはず」

鈴香被告「はけ口は他にもあった」

検察官「医者には嘘を?」

鈴香被告「言えることと言えないことがある」

検察官「はけ口は、子供だけではないと? でも子供もはけ口だったということ?」

鈴香被告「(はけ口で)なくもない」

検察官「あなたは黴菌(ばいきん)といじめられていた自分のように、彩香ちゃんがなってほしくないと言っていたようだが?」

鈴香被告「はい」

検察官「でも彩香ちゃんは臭かったことがあったようだ。これは言っていることと、矛盾する態度なのでは」

鈴香被告「…」

⇒(10)「黴菌って言わないで」「検査したんですか」と検察官に逆襲