(24)捜査段階「彩香殺したこと覚えていたが、だんだん忘れた」?

検察官「どうしてあなたは混乱していたのか?」
鈴香被告「…」
検察官「むしろあなたがそんなことを言うのは、精神鑑定の先生も言ってくれていたが、実際にあなたは彩香ちゃんのことを殺したことを自覚していたからではないのか?」
鈴香被告「違う」
検察官「捜査段階では、あなたは自分のやったことを覚えていた。『殺したことを知っていて、忘れようと思った』と言っていなかったか?」
鈴香被告「…よく分からない。質問の意味も分からない」
裁判長「あなたは『殺したことを忘れていた』と話していたが、捜査段階では『覚えていたのだけれど、だんだん忘れた』と話していなかったか、ということを聞いている」
鈴香被告「…」
検察官「調書を作ったことは?」
鈴香被告「覚えていない」
検察官「8月19日の調書にもあるけど、覚えていないのか?」
鈴香被告「…」
検察官「ところであなたは、(事件後のやりとりについて)法廷で話をした○○警察官(実名)のことを『話していないし、覚えていない』と言っていた。なので、その人が証言していた『彩香は石を集めるのが好きだから、河原さ行ったんでねえか』とあなたが言ったという話も、違っているということか?」
鈴香被告「はい」
検察官「ほかの警察官に『彩香は石ころを集めるのが好きだ』と話したのは覚えているか?」
鈴香被告「はい」
検察官「彩香ちゃんの石も見せたのか?」
鈴香被告「はい」
検察官「捜査段階では、検事に『彩香が河原に行っていてもおかしくない』と説明しなかったか?」
鈴香被告「していない」
検察官「その後『彩香が河原に行くはずない』と言ってから、ほかの(市販の)石を見せたりしていなかったか?」
鈴香被告「仏壇に置いてあった石? 見せた」
検察官「その石を見せて、『こういう石だから、河原に落ちているものではない』と言わなかったか?」
鈴香被告「言っていない。色が付いている天然石の買った石が何個もあったので、それを見せることはした」
検察官「最初に見せた石とは違うのか?」
鈴香被告「その時にも(最初に見せた石も)見せた」
検察官「話が戻るが、『制服を着た警察官は来ていない』とあなたは話していた。しかし、さっきも話に出た○○警察官はここで証言をしている。ここまで出てきて証言をした人が、まったくの架空の話をしているというのか?」
鈴香被告「制服を着た警察官は、本当に見なかった」
検察官「忘れたということか?」
鈴香被告「あれだけ印象の強い人なので、声も大きいので、忘れないと思う」
検察官「弁護人から調書を見せられたと思うが、彩香ちゃんの葬儀に弔問に来た多くの人が、あなたのことを『悲しんでいないように見えた』と指摘している。あなたはそのような厳しい指摘があったことに気づいていたか?」
鈴香被告「いつのことですか」
検察官「葬儀の段階で?」
鈴香被告「いいえ」
検察官「では、ビラを配ったころは?」
鈴香被告「私は特に気付かなかった」
検察官「葬儀の後、コンビニエンスストアでマンガを立ち読みしてないか?」
鈴香被告「週刊誌を見た。彩香のことが載っているのではないかと思って、週刊誌を読んだ」
検察官「マンガを見たのではないか?」
鈴香被告「見ていない」
検察官「あなたは、彩香ちゃんが亡くなった後に発売されたマンガの発売日のことを、手帳に書いていた」
鈴香被告「それは、彩香が亡くなる前に書いたもの」
検察官「彩香ちゃんが亡くなった後の発売日を、なくなる前に記したということか?」
鈴香被告「そう」