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(13)「私はダメ人間」…裁判長は“叱責”

検察官「たとえ一瞬でも、(子供が死亡する事件に彩香ちゃんが巻き込まれればいいと)何で考えたのか?」

鈴香被告「ニュースを見て」

検察官「彩香ちゃんがいなくなれば、自分の人生が変わると思ったからなのか?」

鈴香被告「はい」

検察官「『どんな親でもそう思うのでは』とあなたは言っているが、そうなのか?」

鈴香被告「はい」

検察官「じゃああなたは、どうして『そんなことを考えた私はダメ人間』と言ったのか?」

鈴香被告「考えてはいけないことを考えたから」

検察官「『普通の親でもみんなそんなことを考える』と言っているが、じゃあみんな『ダメな人間』なのか?」

鈴香被告「口に出すか、出さないかの違いだと思う」

ここで裁判長が口を開いた。

裁判長「あなたは質問に答えていない。検察側が聞いているのは、あなたが『死んだ子供たちの中に彩香がいれば』と考えた理由について聞いている。何でそんなことを思ってしまったのか。例え一瞬でも、何で『自分の子供が死ぬ』なんていうことを考えてしまったのかを答えて」

鈴香被告「(ニュースは)『死ぬ』だけではなく、『死傷』とか『けが』もあったし…」

裁判長「『けが』でもいい。普通は思いつかないようなこと、何で思いついたのかを答えて」

鈴香被告「何か、イライラしたことがあったからだと思う」

裁判長「彩香ちゃんに対して?」

鈴香被告「彩香だけじゃなく、自分の生活保護を受けている状況、仕事ができない状況がストレスになっていたと思う」

検察官「それで、彩香ちゃんが死んだりけがをすればいいと思ってしまうのは、どういうことなのか。疎ましいという気持ちが少しでもなければ、思いつかないのではないか?」

鈴香被告「…」

鈴香被告は黙ってしまった。

裁判長「どうですか?」

鈴香被告「なくはなかった」

裁判長「じゃあ、どういう原因で?」

鈴香被告「ちょうど父の所に通っているころでもあったので、何かいろんなものが一気にかぶってきてる気がして…。例えば、(彩香ちゃんの)帰りが何時になるか分からないけど、父の所に連れて行かなければいけないことがあった。彩香の下校の少し前なら、先生に電話して彩香を迎えに行って、先生に『帰りは何時になるか分からないので』と伝えて、彩香を連れて行ったりしなくてはいけないこともあったので、少し疎ましいと思うことはあった」

検察官「普通、そのぐらいの疎ましさで、死んだ方がいいと思って死ぬ場面を思い浮かべたりするものなのか。あなたはそれが普通だと思っているのか。ちょっと面倒くさい、疎ましい、と思うだけで、相手を死ねばいいと思うことがよくあるのか?」

検察側は語気を強めて迫った。

鈴香被告「…答えたくない」

検察官「答えたくないのか。分からないのではなく? 彩香ちゃん以外の人にも、大して強い恨みがなくても、死んじゃえばいいとか思うことがあるのか」

鈴香被告「…」

検察官「答えたくないのか?」

鈴香被告「はい」

検察官「あなたは検察官に対して、いわゆる日常的なイライラや、仕事ができないストレスのはけ口を(恋人だった)○○(実名)に求め、○○との交際が薄れると、はけ口が彩香ちゃんしかいないと言っていなかったか?」

鈴香被告「はけ口は(友人の)○○さん(実名)もいた」

検察官「彩香ちゃんは?」

鈴香被告「彩香がはけ口だったこともある」

検察官「彩香ちゃんがはけ口だと、どんなことをするのか?」

鈴香被告「いつもより厳しくしつけをするとか…。『勉強やったのか』と聞いたり…」

検察官「『勉強やったのか』と聞くことは、厳しいしつけなのか?」

鈴香被告「きつい口調で言ったりする」

検察官「食事中に手をたたくということはなかったか?」

鈴香被告「ひじを突いている手をたたいたり、茶碗(ちゃわん)を持っていない手について『手はどこ』と言ったりはした」

検察官「それは普通のしつけではないのか。はけ口になったのか?」

鈴香被告「声を大きくして、『早く寝にいきなさい』と言ったり」

検察官「『怒鳴ったことはない』と言っていなかったか?」

鈴香被告「声の大きさの程度が違うだけ」

検察官「あなたの父は、あなたが彩香ちゃんに手を挙げる素振りを見せると、彩香ちゃんはとっさに顔や頭を手で隠したので『見ていないところでたたいていると思った』と言っているが、たたいていたのか?」

鈴香被告「たたいていない」

検察官「あなたは1度だけたたいたことがあると言っていたが?」

鈴香被告「イライラしたので、1度だけたたいたことはある」

検察官「彩香ちゃんは悪くないのにたたいたなんて、明らかに八つ当たりなのでは?」

鈴香被告「言いなさい、言いなさいと何度も言っているのに、言わなかったのでたたいた」

検察官「でも、それはたたいたり、乗っている車から降ろしたりするほどのことなのか?」

鈴香被告「答えたくありません!」

鈴香被告は、強い口調で質問を遮るように言い放った。

⇒(14)被告「虐待は隣の家」検事は「ほう」と小馬鹿に