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(9)「10億円は今の僕に100億円の価値」と喜んだ

被害者の供述調書の朗読はさらに続く。“世界のコムロ”から曲をプレゼントされ、感動した被害者は著作権譲渡の話を進めることを決意する。小室被告は座り続けて肩が凝ったのか、たまに首を左右にひねるほかは、じっと前を見つめたまま。小室被告の右隣に座る弁護人は書証をめくりながら検察官の朗読を確認し、左隣の弁護人は机に置いた紙にメモをとる。弁護人席に並んだ3人の様子は三者三様だ。

検察官「私はその後、著作権が譲渡できることに間違いないかどうかなどを再度、確認しました。すると小室被告は『問題ありません。806曲すべて譲渡できます。ただ、前妻の差し押さえを外すために5億円が必要なんです。もう前妻とは話が付いているんです』と言いました」

金策に必死な様子がうかがえる小室被告。被害者は、音楽家が著作権を手放すことの重大性を指摘し、懸念を示す。すると小室被告は…。

検察官「私が『本当に806曲を売っていいんですか?』と尋ねると、小室被告は『10億円で買ってもらえるのがうれしいんです。今の10億円は僕にとって100億円の価値があるんです』と答えました」

続けて小室被告は、自らの楽曲がいかに価値あるものかを被害者に力説する。

検察官「小室被告は『今後は曲のネット配信が主流になります。そうなると印税も2〜3倍になります。僕はすでに新曲もたくさんあるし、今の806曲と合わせるとすぐに1000曲になります。ソニーは、僕の曲には30億円の価値があると言ってるんですから』と言いました」

小室被告から買った著作権をもとに、音楽ビジネスを展開しようと考えた被害者に対し、小室被告は『知り合いがたくさんいますから』と後押しすることも約束。小室被告は『ありがとう』と礼を述べると、別れ際には固い握手を交わしたという。

検察官「続いて甲4号証は…」

引き続き4通目の被害者の供述調書が読み上げられる。

⇒(10)契約書案に疑問を抱きつつ、3億5000万振り込む