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(19)「これは詐欺に他ならないが…」共犯者が赤裸々に供述

15分間の休廷をはさみ、裁判長らが席に着いた後、小室被告も入廷。裁判長に一礼して着席した。身じろぎもせず、表情もこれまでと変わらないまま。検察官がトライバルキックスの社長の供述調書の読み上げを再開した。

検察官「平成18年8月9日、木村被告から『被害者から1億5000万円が振り込まれた』と連絡がありました。そこで2100万円を小室被告の銀行口座に、5800万円をトライバルキックスの口座に振り込んで、うち4485万円を高利の金融業者からの借入金の返済にあてました。8月10日、木村被告から『被害者に契約書のようなものを作ってほしいといわれている。簡単なものを作ってほしい』と言われ、合意書を作りました。8月20日には今度は契約書を作成してほしいと言うので、これも作成しました。その後被害者からは3億5000万円が入金され、あわせて5億円すべてを借金の返済にあてました。小室被告も、もちろん了解していました」

検察官はその後、ジャスラックへの著作権の登録状況について述べた甲22号証を朗読し、これで社長の供述調書はすべて終了。続いて、共犯者として起訴された木村被告の供述調書である甲23号証の読み上げに移った。

検察官「詐欺の共謀については社長の供述調書に出ている部分があるので、木村被告の心情的な部分を述べることにします」

裁判長「(社長と木村被告の供述の)内容は一緒ですか」

検察官「ほぼ一緒です」

裁判長「はい」

読み上げは、木村被告が小室被告らに被害者を紹介した場面から始まった。

検察官「そのようにして、被害者に著作権を10億円で譲り渡すという確認ができました。実をいうと、私は小室被告が著作権をあちこちに譲渡していることは分かっていました。二重、三重に譲渡していることを被害者が知れば金を払ってくれないことも分かっていました。しかし、とりあえず小室被告の資金繰りを回すことが先決で、後は小室被告が何とかすると思っていました。いずれ被害者には知られてしまいますが、小室被告がビジネススキームを被害者に提示すれば納得するだろうし、それが無理なら小室被告がよく話をしている人脈を使って被害者に返す金を用意すると思っていました。これが詐欺に他ならないということは否定しませんが、小室被告と被害者をつなげて契約まで持っていきたいと考えていました」

検察官「きちんと話せば被害者にお金を出してもらえないと思い、小室被告たちに『被害者は慎重で、だめなものはだめという人。細かい話をするといやがるから、著作権をすでに譲渡されていることは触れない方がいい』というと、小室被告は『そうですね。お金を出してもらうことが大事ですから、詳しい話は言わない方がいいですね』と答えました。小室被告と社長は、8月末までに5億円を用意しないと破綻してしまうと話していました。小室被告は『前妻の差し押さえを外すのにまずお金がいると言って、お金を出してもらおうよ』と言っていました。私も自分が融資していた4300万円を回収できたらありがたいので、前妻の差し押さえを外す名目でも構わないと思っていました」

⇒(20)メガネをかけたり外したり…ぐるりと傍聴席を見渡した被告