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(20)メガネをかけたり外したり…ぐるりと傍聴席を見渡した被告

続いて甲24号証。木村被告の供述調書の読み上げが続けられる。

検察官「平成18年8月か9月ごろ、被害者から『1億5000万円を振り込んだ』と連絡を受けました。トライバルキックスの社長に送金メモを見せながら説明しましたが、入ったお金は小室被告自身の借金返済に充てるということでした。その際、社長は『1500万円は奥さんに送金してほしい』と言っていたので、『それはちょっとまずいんじゃないですか』と言いました。結局、1500万円については私の会社が小室さんに貸し付ける形をとりました。またその際、社長に『当面の活動資金として、300万円貸してほしい』と頼まれました。本来、社長に給料を支払う立場の小室被告が借金に追われていて、社長の資金繰りが苦しいのは分かっていたので、300万円を貸しました」

「その後、被害者との間で著作権譲渡に関する合意書をつくりました。著作権は二重、三重に譲渡されていたのに、合意書にはそのことには触れられていませんでした。被害者は、全く文句を言わず了承しました。その後、被害者と連絡を取り合っている中で、『正式な契約書を作りたい』と言われたので、社長が契約書の原案を送ってきました」

「しかし契約書には、(合意書にはなかった)音楽出版社への譲渡の件が書かれていたため、被害者から後日、『譲渡したものを譲渡するとか、よく分からないので説明してくれませんか』と言ってきました。『単に他の契約書を写しただけ。すべての著作権は小室さんが持っています』と説明し、今後細かい話は詰めることで納得してもらって、8月末までに残りの3億5000万円を振り込んでもらうことを了承してもらいました。1回目の1億5000万円、2回目の3億5000万円の計5億円をトライバルキックスから小室さんの口座にいったん移して借金の返済に充てることにしました」

「その後、被害者から3億5000万円を振り込んだと電話で連絡がありました。『私が仲介者として絶対に保証します。大丈夫です。うまくいくといいですね』と話しました。私の取り分の1億5000万円のうち、1億円はあちこちの返済に充てました。現在も小室被告に1900万円貸しています。もちろん、被害者を犠牲にして、小室被告から債権回収を図ろうとしていたことは承知しています」

甲24号証の読み上げは終了。この間、小室被告はチタンフレームの眼鏡をかけ、手元の書面をめくりながら目を通していたが、すぐに閉じて眼鏡を外した。表情の硬さは変わらない。

裁判長「じゃ、乙号証ですね」

供述調書の朗読は、小室被告の供述内容を記した乙号証に移る。再び眼鏡をかけたかと思うと、すぐに外す小室被告。傍聴席を2〜3秒間、左から右へと見渡した後、視線を検察官のほうに移した。

検察官「乙1号証は、ほぼ冒頭陳述と同じ内容なので省略します。2号証は著作権についてですが、朗読はどうしましょうか」

裁判長「われわれは著作権法にうといので、お願いします」

検察官「分かりました」

乙2号証の朗読が始まる。小室被告が著作権や印税の仕組みについて説明した内容が、淡々と読み進められた。

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