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(18)弁護士と接触直後に変化 翌日に

証人の女性警察官に対する検察側の尋問は続く。鈴香被告が腰が痛いと訴え、取り調べが中断したときの様子について聞いていった。

証人「被告は腰が痛い、薬が欲しい、休みたいと言い出した。最後は床に座り込んで寝そべっていたので、留置場に行って休むように言った」

検察官「なぜそのように言ったと思うか?」

証人「彩香ちゃん殺害の詳しい調書を作っていたときだったので、鈴香被告は精神的につらく、腰が痛いと言ったのではないか」

検察官「1時間くらい留置場で休ませた?」

証人「だいぶよくなったと連絡を受けたので、調べを再開した。被告は自分で歩いてきた」

検察官「なぜ良くなったと思ったか?」

証人「被告は時間をおいたことで、精神的に少し落ち着いて、取り調べに戻ってやろうと思ったのかな、と」

取り調べに戻った鈴香被告は、調書に2カ所の訂正を申し出た。1つは「彩香のことがイライラして」を「彩香のことなどが」とする訂正。もう1つは彩香ちゃんを川に落とす場面で、「被告が欄干に乗せた時点では殺そうという気持ちにはなっていなかった」という訂正だった。

検察官「欄干に乗せるときは殺すつもりだったとまでは言い切れないという趣旨だね?」

証人「はい」

検察官「最終的に殺そうとして落とそうとしたことは認めていた?」

証人「はい」

さらに、調書にむりやり署名をさせられたとする鈴香被告の主張について、そのような事実はないと否定する証人。取り調べに素直に応じていた鈴香被告が一変したのは、弁護士の一言からだった。

検察官「7月24日の取り調べで変化が?」

証人「被告が言ったことだと、弁護士から『彩香ちゃんのことは警察に一言も話すな。これは命令だ、といわれた』と」

鈴香被告はさらに、腰痛にさいなまれながらの前日の取り調べについても、強制的だったと主張し始めたという。

しかし、そんな鈴香被告の“強硬姿勢”も長くは続かなかった。翌日、鈴香被告の態度はまたも一変する。検察調べで殺意を認め、警察の調べにも再び応じるようになったのだ。

前日のことを謝罪し、“反省”した鈴香被告は、その後も彩香ちゃんの殺害について殺意を認める供述を続けた。検察側の質問は、鈴香被告が拘留中にタバコを飲み自殺を図った“事件”にも及んだ。

タバコの数を確認しているので、そんなことはあり得ないという証人。ボディーソープによる自殺についても「不可能だと思う」とはっきり否定した。

午後4時20分、検察側の証人尋問が終わり、続いて弁護側が反対尋問に立った。

刑事課の警察官として捜査にも加わり、鈴香被告の「被害者支援員」としての行動もしていた証人。弁護側は、証人が行った捜査について質問した。

証人「事件か事故か判断がつかず難しいので、情報があった場合、すぐ上司に報告するよう言われていた」

当初から鈴香被告が容疑者である可能性があったため、証人は捜査の内容については話さなかった。

⇒(19)女性警察官は鈴香被告の背中をさすり、手を握った