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(23)要求かなわず「警察署の壁けった」

弁護人「4月の下旬ごろ、ビラを配った?」

鈴香被告「はい」

弁護側が裁判長にビラの証拠調べについて質問、話し合う。

弁護人「ビラはどういういきさつで作った?」

鈴香被告「テレビで拉致被害者の方々の家族がビラを作って配っている光景を見て、私も何とかしなければいけないと思って作った」

弁護人「誰かに相談したか」

鈴香被告「母に」

弁護人「何といわれたか」

鈴香被告「『自分の思うようにやればいい』と」

弁護人「どのようにやったのか?」

鈴香被告「『知りませんか? テレビで公開された彩香の写真、4月9日午後4時半以降の行動がわからなくなったので見聞きした人は教えてほしい』と」

弁護人「連絡先は書いたか?」

鈴香被告「最初、能代署と私の携帯(電話)の2つを書いた」

弁護人「能代署に承諾は得たか?」

鈴香被告「いいえ」

弁護人「承諾を取りには行ったか?」

鈴香被告「はい」

弁護人「どういう対応をされたか?」

鈴香被告「『警察(の連絡先)が入っていると警察の責任になるので削除してほしい』と」

弁護人「どう思った?」

鈴香被告「ビラを配るのもできたらやめてほしいという態度だったので、やっぱり(警察は)単独事故としたいんだなと」

弁護人「何枚ビラを作った?」

鈴香被告「200から300枚」

弁護人「どこに配ったのか?」

鈴香被告「藤里の商店街や住宅、2カ所の住宅。二ツ井の商店やガソリンスタンドにお願いしに行った」

弁護人「住宅にはどう配ったのか?」

鈴香被告「自分の足と、人に頼んだ」

弁護人「連絡は来たのか?」

鈴香被告「1件もなかった」

弁護人「どう思った?」

鈴香被告「がっかりした」

弁護人「彩香ちゃんの死亡について究明してくれという思いはあったか?」

鈴香被告「あった」

弁護人「いつごろ、どういうことがあったか?」

鈴香被告「5月3日、能代署に電話して、彩香の服を返してほしい、遺体の写真を返してほしい、彩香のどこにどういう傷があったのか書き留めたいので教えてほしいと、○○婦警(実名)に連絡した」

弁護人「どんな対応だった?」

鈴香被告「『今から来れるか』といわれたので、『行けます』と答えた」

弁護人「どうだった?」

鈴香被告「服はすんなり返してくれた。『他のものは返せない』といわれた」

弁護人「なぜ?」

鈴香被告「『規則だから』と」

弁護人「納得したか?」

鈴香被告「できなかった」

弁護人「どうした?」

鈴香被告「そのまま帰ろうと思ったが、署の壁をけった」

弁護人「どういう思いで?」

鈴香被告「他(人)の子だから『規則、規則』といえるんだろうと」

弁護人「(思いを)声に出したか?」

鈴香被告「はい。叫び声で」

弁護人「騒ぎになったか?」

鈴香被告「男の刑事が5、6人出てきた」

弁護人「(刑事に対して)何と言ったのか?」

鈴香被告「『自分の子じゃないから平気でいられるんだろう』と」

弁護人「最終的には?」

鈴香被告「警察が弟に連絡し、弟と一緒に帰った」

弁護人「それが5月3日のこと。(その後)テレビ局からは連絡はきたか?」

鈴香被告「5月8日にまた2人で来た」」

弁護人「会って話したか」

鈴香被告「はい」

弁護人「どんな(内容)?」

鈴香被告「『小さな町を混乱させられないから放送を差し控えたい』と」

弁護人「どう思った」

鈴香被告「やっぱりがっかりした」

弁護人「なぜ?」

鈴香被告「テレビ局が動くと情報が集まると思ったから」

これまでとは別の弁護人が、彩香ちゃんを突き落としたときの記憶の有無などについて追加で質問する。

弁護人「4月13日の火葬のとき、最中にそこから出てたばこを吸ったのは、(鈴香被告の)お父さんとの関係があったからか?」

鈴香被告「ありました」

弁護人「どんな?」

鈴香被告「父が炉のある部屋から一切出てこなかった。父と顔を合わせたくなかった」

続いて裁判長が質問した。

裁判長「なぜ父親と顔を合わせたくなかったのか?」

鈴香被告「4月のことがあったから」

弁護人「まわりの住民は『火葬のときやその前後で、(鈴香被告の)態度が淡々としていた』と言っているが?」

鈴香被告「すごくショックで涙も出ない、言葉もなかなか出ない状況」

弁護人「感情が麻痺(まひ)していた?」

鈴香被告「はい」

弁護人「その後、入院したりしていたが、橋から落っことしたことを思いだしたりしなかったのか?」

鈴香被告「いいえ」

弁護人「時々も?」

鈴香被告「ない」

弁護人「彩香ちゃんが『お母さん』と叫ぶ声が聞こえたりは?」

鈴香被告「ありません」

午後5時32分、休憩を挟み約5時間半にわたる1日目の被告人質問が終了した。鈴香被告は裁判長に軽く一礼。弁護人に声をかけられた鈴香被告は、2、3言やり取りした後、傍聴席を横目に法廷を後にした。次回10月31日の公判でも、弁護側の被告人質問が続けられる予定。

⇒第6回公判