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(12)自殺図るも死にきれず

弁護人「他に悩みは?16年秋に資格を取っているので、17年に入ってからの生活で」

鈴香被告「自分で見た目は普通、健康そうに見えるのに、立ちくらみで仕事ができない。本当なら仕事ができるはずという思いがあった。生活保護は、他に受けるべきふさわしい人がいるんじゃないか、という考えにのめり込んだ」

弁護人「自責の念?」

鈴香被告「はい」

弁護人「相談は誰に?」

鈴香被告「(恋人の)Cさん、(友人の)Aさん、通院仲間に話した」

弁護人「何と言われた?」

鈴香被告「『今は体を休める時間』と言ってくれた」

弁護人「17年のゴールデンウィークに薬をためこんで自殺をしようとしたが、いつごろから考え始めた?」

鈴香被告「2月くらい」

弁護人「実行しようとしたのは?」

鈴香被告「そのころと思う」

弁護人「準備は?」

鈴香被告「病院でもらった睡眠導入剤や安定剤をためこむようになった」

弁護人「薬の名前は?」

鈴香被告「ハルシオン…(以下列挙)」

弁護人「特定の種類?」

鈴香被告「ほとんど全部です」

弁護人「死ねるという知識はあった?」

鈴香被告「ない」

弁護人「どうして(死ねると思った)?」

鈴香被告「精神科でもらった薬だから」

弁護人「300〜350錠飲んだ?」

鈴香被告「はい」

弁護人「もらった量のどれくらい?」

鈴香被告「2週間に1度もらうが、1日に飲む量が10錠だったのですぐたまった」

弁護人「彩香の面倒は?」

鈴香被告「弟が見てくれると思った」

弁護人「どうして?」

鈴香被告「耐えられない、東京に行きたい。彩香の面倒がみられないと弟に言ったとき、弟が『俺がみる』と言っていたので」

弁護人「いつ?」

鈴香被告「前の年の夏」

弁護人「このころ東京に行きたいと」

鈴香被告「はい」

弁護人「Aさんにも?」

鈴香被告「はい。賃貸情報やアルバイト情報誌、無料のを手紙を添えて送ってくれた」

弁護人「16年の夏?」

鈴香被告「はい」

弁護人「(自分で)頼んだ?」

鈴香被告「送ってくれた」

弁護人「自殺しようと決めて精神状態はどうなった?」

鈴香被告「気持ちが明るくなった。1人になれるという頭になった」

弁護人「楽に?」

鈴香被告「そうです」

弁護人「実行は5月3日?」

鈴香被告「はい」

弁護人「Aさんにメールしているがなぜ?」

鈴香被告「世話になったので。ありがとう、バイバイという意味のメール」

弁護人「電話があったが、何と?」

鈴香被告「よく覚えていないが、『どうした』と電話をくれた。少なめに『200錠飲んだ』といった」

弁護人「救急に通報してくれた」

鈴香被告「はい」

弁護人「救急隊とのやりとりは?」

鈴香被告「『普段より少し多く飲んだだけ』と言って帰ってもらった」

弁護人「飲んだのは350錠だったの?」

鈴香被告「はい」

弁護人「応対の余裕はあった?」

鈴香被告「飲んで間もなくだったので余裕はあった」

弁護人「Cさんが来たのは?」

鈴香被告「救急のずっとあと」

弁護人「来ることになっていたが自殺しようとした?」

鈴香被告「はい」

弁護人「なぜ?」

鈴香被告「遺体を娘に見られるのがいやだったのと、発見してもらおうという2つの気持ち」

弁護人「なぜCさん?他の人でも?」

鈴香被告「他の人でもよかった」

弁護人「Cさんの話では、遺書が3通あったが、あなたが?」

鈴香被告「はい」

弁護人「誰に対して?」

鈴香被告「彩香宛てが1通と、父と母、弟に1通とCさんに1通の3通」

弁護人「彩香ちゃんには?」

鈴香被告「調停で作った資料を入れて、父親が分かるように写真を入れた。『大きくなって会いたくなったら裁判所を通じて会いに行きなさい。挫折する母を許して』という意味のことを」

弁護人「弟さんへは?簡単でいいです」

鈴香被告「『彩香を頼む』という」

弁護人「Cさんには?」

鈴香被告「死体を発見させることになり申し訳ない、と」

弁護人「この夜はどう過ごしたか?」

鈴香被告「うろ覚えだが、朝までCさんが看病してくれた」

弁護人「生き残ったが?」

鈴香被告「がっかりした。悩んで生活しなければとがっかりし、ショックを受けたという気持ち」

弁護人「自殺未遂は父、母、弟など家族に伝えたか」

鈴香被告「父に話したら知っていた」

弁護人「なぜ?」

鈴香被告「消防から『多く(薬を)飲んだ人間は又やるから注意してほしい』と、生活保護の担当者からも連絡が行った。母は父から聞いた。弟には言った記憶がない」

弁護人「自殺未遂のあとの思いは?」

鈴香被告「そのまま」

弁護人「続いている?」

鈴香被告「はい」

弁護人「事件まで?」

鈴香被告「はい」

弁護人「(その後の)行動は?」

鈴香被告「また薬をため出したり、薬だけじゃ無理だと思い、練炭自殺を考えたりして目張り用のガムテープを買った。練炭は量や使い方が分からなかったので買わなかった」

弁護人「死ぬ方法についてどこで情報収集した?」

鈴香被告「携帯サイトの『志願者の集い』にアクセスしていろんなことを知った」

弁護人「練炭で実行しようとしたのはいつごろ?」

鈴香被告「17年の秋から」

弁護人「どうやって思いとどまった?」

鈴香被告「周りにぐちを聞いてもらったり、心境を話したりして、気を紛らわせた」

弁護人「誰に?」

鈴香被告「AさんやCさん、あとは通院仲間」

⇒(13)交通事故のニュース知り、「この中に彩香がいれば…」