(19)「まだ戻らない」「店で買い物しているかも」
弁護人「それから?」
鈴香被告「○○さんと○○さん(実名で列挙)の家は行ったが留守だった」
弁護人「それから?」
鈴香被告「もしかしたら、またおつりで買い物でもしているのではと、(住宅近くの)お店へも行った」
弁護人「○○商店?(実名で)」
鈴香被告「はい」
弁護人「いなかった?」
鈴香被告「はい」
弁護人「それから?」
鈴香被告「二ツ井町の実家に電話した」
弁護人「来てほしいと頼んだのか?」
鈴香被告「いえ、彩香がまだ帰ってきていないと言ったら、母は『外はもう真っ暗だ』『すぐにかけつける』と」
弁護人「(担任の)先生にも連絡した?」
鈴香被告「はい」
弁護人「いつの時点で? 母に電話した後?」
鈴香被告「後だと思う」
弁護人「○○商店に行ったのより後?」
鈴香被告「はい」
弁護人「担任の先生に連絡した後、彩香ちゃんがどこへ行ったか記憶あった?」
鈴香被告「混乱していて覚えていない」
弁護人「○○商店には『友達の所に行って戻っていない』と言ったというが、覚えているか?」
鈴香被告「覚えていない」
弁護人「その後に警察もきたか?」
鈴香被告「はい」
弁護人「最初に来た警察官を覚えている?」
鈴香被告「はい」
弁護人「どんな状況?」
鈴香被告「団地の出入り口の近くで彩香がまだ戻らないと話していたら、団地にパトカーが入ってきた。警察が来たと思って走って車を追いかけて自宅の方に行った」
弁護人「警察官は何人?」
鈴香被告「2人」
弁護人「制服は着ていた?」
鈴香被告「いいえ」
弁護人「どんな服を着ていた?」
鈴香被告「作業着みたいな服」
弁護人「制服ではない? あなたはその後、警察署に行ったりして、その服を着ている人を見たか?」
鈴香被告「はい」
弁護人「どんな感じの服装?」
鈴香被告「電気工事の人が着ているような服」
弁護人「警察の人と最初に話したのはあなた?」
鈴香被告「先に母が話した」
弁護人「どんな内容?」
鈴香被告「いえ…、パトカーが自宅の前に着いたのと私が走っていったのが同じくらい(なので、よくわからない)」
弁護人「母と警察はそんなに話をしていない?」
鈴香被告「はい」
弁護人「母と警察が話をしていたのは何秒くらい?」
鈴香被告「5〜10秒くらい」
弁護人「それで、警察官はあなたに駆け寄ってきた?」
鈴香被告「はい」
弁護人「警察官は2人?」
鈴香被告「はい」
弁護人「その中で、この前に証人としてきた、○○(実名)という警察官はいた?」
鈴香被告「いなかったと思う」
弁護人「なぜそう思う?」
鈴香被告「あんな顔を真っ赤にして、酔ったような感じで話をする人ではなかった」
弁護人「ではどんな人か?」
鈴香被告「眼鏡をかけていて、若い感じ。もう1人はちょっと分からない」
弁護人「警察とはどこで話をした?」
鈴香被告「自宅の居間」
弁護人「居間に上がってもらってどんな状態で?」
鈴香被告「立った状態」
弁護人「どんなことを聞かれた?」
鈴香被告「彩香の服装、特徴、体のどこかに傷がないかとか、髪型とか、身長について聞かれた」
弁護人「あなたは何と答えた?」
鈴香被告「彩香は水色の服を着ていた。下も水色のジーパンみたいなものをはいていたと。身長は135〜140センチくらいと答えた」
弁護人「それから石を集めていたことについても話したか?」
鈴香被告「『好きなものは何ですか』と聞かれたので、『石を拾うのが好き』と答えた」
弁護人「どこへ行ったかの手がかりが話題に出たことは?」
鈴香被告「近所の男の子の所に行ったのでは、と思って『外は探した』と言った」
弁護人「それからどんな話を?」
鈴香被告「普段どこで遊ぶかとか、彩香の部屋を見せてと言われた」
弁護人「あなたはどう答えた?」
鈴香被告「近所で石を拾ってくるのが好きと答えた」
弁護人「川と言った?」
鈴香被告「いいえ、川とは一言も言っていない」
弁護人「石を集めていたのは本当?」
鈴香被告「はい、最近というか、当時はかばんに石を入れていた。水色のしま模様の、このぐらいの大きさの(と言って手を広げる)」
裁判官「メジャーもありますよ」
弁護人「ほぼ50センチくらいですね。どんなタイプのかばんか?」
鈴香被告「スポーツクラブに入る子が持つようなかばん」
弁護人「どこにあった?」
鈴香被告「彩香の部屋」
弁護人「(警察官に)かばんを見せた?」
鈴香被告「はい」
弁護人「なんと言った?」
鈴香被告「最近集めているのはこういう石ですと」
弁護人「警察官は何か言った?」
鈴香被告「何も言わなかった」