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(19)彩香ちゃん殺害認定なら「控訴」 審理すべて終了

落ち着いた様子で質問に答えてきた畠山鈴香被告だったが、検察側の次の質問によって動揺を見せ始める。

検察官「前にも聞いたことだが、今の気持ちを聞きたい。死刑を望むということに変わりはないか」

鈴香被告は2、3秒ほど返答に間をおいた。

鈴香被告「よく分からないというか…。米山さんの気持ちを…。彩香が私の手じゃなく、他人の手で殺されたら、私は彩香のことで自分を責める。ただ…」

検察官「よく分からない」

鈴香被告「最後まで聞いてください! 子供のことを他人の手で殺されたら、やっぱりものすごい衝撃だと思う。その人を責め、恨むし、死刑を望むのも当然」

検察官「あなただったら、そう思うという意味?」

鈴香被告「それで米山さんがつらい気持ちをしている。ましてや、私が軽率に書いた文章を見て、さらに傷ついたと思った。その気持ちを…、私はやっぱり死刑で…、死刑で処する方がよいと思うが、母親や弟の逃げるなという言葉や、母親と弟が何もしていないのに後ろ指を指され、買い物に出られない状態で、自分だけが簡単に死刑になって、終わっていいのかなと。2つの心を持っている」

すすり泣きながら心境を語る鈴香被告。傍聴席に座る米山豪憲君の父親は唇をぎゅっと結び、充血した目で鈴香被告の背中を見つめた。鈴香被告の母親と弟は目を手で押さえながら、うつむいた。

検察官「まだ決めかねている?」

鈴香被告「自分で納得できる、彩香が事故で私の不始末で亡くなったということが証明されれば、私は下された刑を受け入れる」

検察官「殺したと認定されたら控訴するのか?」

鈴香被告「強く思っていないが、やはりそのことだけは分かってほしいので、多分、控訴すると思う」

検察官「まだ、彩香ちゃんは事故で、殺したのではないと言い張るのか?」

鈴香被告「はい」

弁護側と裁判長は質問せず、午後7時に被告人質問は終わった。1月25日に論告求刑公判、3月19日に判決公判を開くことが決まり、鈴香被告は退廷する際、傍聴席で見送る母親と弟に一瞬だけ視線を送った。

計12回の公判。これで、なぜ2人の罪のない子供の命が奪われたのかが解明されたのだろうか。おそらく、真実は鈴香被告しか分からないことなのかもしれない。では、その鈴香被告は心の奥底の本音までさらけだしたのだろうか。

初公判で「私は変わった」と訴えた鈴香被告。審理が終わった今、改めて鈴香被告に問いたい。「本当のことを話してくれたのか」と。

⇒第13回公判