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(11)無神経「まだ2人子供いるのになぜ怒る」鈴香日記

米山豪憲君の母、真智子さんの証言が続く。「傍聴するのが辛い」という真智子さん。それでも毎回欠かさず傍聴を続ける理由を問われる。

検察官「どういう気持ちで傍聴を?」

証人「あの日、何があったのか。なぜ罪のない豪憲が殺されたのか。真実が知りたいという気持ち」

検察官「鈴香被告はその気持ちに応えたか?」

証人「いいえ。何も応えてくれなかった。(鈴香被告が公判で)『いまだになぜ豪憲君だったのか分からない』とか…」

検察官「鈴香被告は『遺族を悲しませたくないから、豪憲君(の遺体)をあの場所(人目につく土手)に捨てた』と言っているが」

証人「わけが分からない。(鈴香被告が)『豪憲の首を絞めたのは10分ではなく5分』とか、自分に有利になるように話をしているとしか思えない」

検察官「(絞殺の時間について)どう思った?」

生々しい質問。母親は号泣し、なかなか言葉にすることができない。

証人「…5分でも長いと感じるのに…。悔しさが…(思わず泣き崩れる)」

質疑は、前回の公判で証拠採用された精神鑑定に添付された鈴香被告の日記に移る。

検察官「他に(鈴香被告が)反省していないと確信したことはあるか?」

証人「はい。前回の裁判での新しい(精神)鑑定書で、(鑑定の)参考にした(鈴香被告の)日記を検察官から見せてもらって…。日記に…」

母親はあまりの怒りのために言葉にすることができないのか、長い沈黙が流れる。その後、振り絞るようにして怨嗟(えんさ)を口にした。。

証人「…。(鈴香被告の日記に記載された)『なぜ、まだ(米山夫妻には豪憲君を失っても)2人も子供がいるのに、(米山夫妻が)怒っているのか分からない』。『豪憲よりも彩香の方が罪の意識が大きい』というニュアンスがあって…もう、本当に…反省はうわべと思い知らされた…。豪憲は豪憲です…代わりなんていない!」

号泣は止まらず、法廷内には張り詰めた空気が漂った。

検察官「これまでの裁判を聞いて鈴香被告にどんな思いか?」

証人「被告には豪憲と同じ思いをしてもらいたい」

検察官「それはどのような処罰か?」

証人「…死刑しかあり得ません!」

続けて母親は、公判での豪憲君の名前の呼び方にも傷つけられてきた、と話す。

検察官「あなたは鈴香被告の豪憲君の呼び方が気になると?」

証人「はい。『ごうけん』なのに(鈴香被告は)『ごうげん』と(なまって)言っているので腹が立った」

証人の怒りは、前回公判で証言台に立ち、『生きて償ってほしい』と述べた鈴香被告の家族にも向けられる。

検察官「鈴香被告の母親らは『(鈴香被告を)いつまでも待つ』と。どう思うか?」

証人「…。あなた(鈴香被告の母)の娘は、豪憲の首を絞めて殺した。私たちに一切の謝罪なく、よくそんなことが言えるものだなと。かけがえのない家族を失ってどんな思いでいるのか、これから一生どんな思いで生きるのか、(鈴香)被告の家族にも知ってもらいたい!」

14時25分。検察側の質問が終わり、弁護側は反対尋問を行わず、豪憲君の母親への証人尋問が終了した。鈴香被告は時折、母親の顔をうつろな目で眺める以外、身じろぎすることなく、証人の言葉を聞き続けていた。

この後、改めて鈴香被告に対する被告人質問が行われる。

⇒(12)「日記、勢いで書いた」