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(16)連れ込んだ被害者を正座させ…グルグル巻きに縛り「最後は固く結んだ」

検察官による被告人質問が続く。星島貴徳被告は、両手を膝の間に挟むようにして背中をすぼめて座っている。小さな声で訥々と証言している。

法廷内の大型テレビには、実況見分の様子が映し出されている。画面には被害者の東城瑠理香さんに見立てた女性が目隠しをされて正座させられている様子が映っている。東城さんを拉致して自分の部屋に連れ込んできた時の状況だ。

検察官「東城さんに正座させるような格好で座らせたのですか」

星島被告「はい」

検察官「抵抗はしませんでしたか」

星島被告「はい」

検察官「包丁はどこに起きましたか」

星島被告「机の上に」

法廷内の画面には星島被告の室内の写真が映し出された。ベランダ側に寝台部が高くなったベッド、右側に机がある。ベッドの脇の壁には大きなアニメのポスターが飾られている。

検察官「机の上にはパソコンがありますが、ビデオなどもこれで見られるのですか」

星島被告「はい」

検察官「背の高いベッドがあり、マットが置かれていますが、どのようなマットですか?」

星島被告「空気ポンプで膨らませるマットです」

検察官「ベッドの下には段ボールとかが入れられる空間になっていますか」

星島被告「はい」

検察官「(東城さんを拉致して寝かせるのに、ベッドではなく)エアマットを敷いたのは」

星島被告「瑠理香さんをベッドの上に持ち上げるのは難しいと考えてエアマットを敷きました」

検察官「そしてエアマットの上に東城さんを?」

星島被告「はい」

検察官「なぜですか」

星島被告「乱暴するためです」

検察官「マットを敷いた場所は?」

星島被告「部屋に入って左側に」

検察官「南東隅にマットを敷いたのですか」

星島被告「はい」

検察官「それからどうしましたか」

星島被告「立たせて…」

検察官「どうやって立たせましたか」

星島被告「手首のところ右手でつかみ…」

星島被告は一点を見つめたまま小さな声で訥々と証言している。証言台には小さなモニターが映し出されているが、モニターを見ている様子はない。

検察官「すると、東城さんはどうなりましたか」

星島被告「起きあがった感じに…」

検察官「マットまで歩かせたのですか」

星島被告「はい」

検察官「その後どうしましたか」

星島被告「ベランダ側に頭を、足を玄関側に向けて仰向けに寝かせました」

検察官「東城さんは声を出しましたか?」

星島被告「出していません」

画面に東城さん役の女性がマットに仰向けに倒れている様子が映し出される。

検察官「この写真のように仰向けにですか」

星島被告「はい」

検察官「声を出されては困りましたか」

星島被告「はい」

検察官「次に何をしましたか」

星島被告「手足を縛り、口にタオルを詰めました」

検察官「タオルはどこにありましたか?」

星島被告「私の部屋のクローゼットからです」

検察官「タオルはどんなものですか」

星島被告「白いフェイスタオルだと思います」

検察官「そのタオルをどうしたのですか」

星島被告「クローゼットから取り出し瑠理香さんの口に詰め込みました」

検察官「どうやって詰め込んだのですか」

星島被告「左手で瑠理香さんの頬をつかみ、右手の人差し指と中指でタオルをつまみ詰め込みました」

検察官「どの程度詰め込みました?」

星島被告「(タオルの)3分の1か半分くらい」

検察官は星島被告の言葉で、状況を詳細に語らせようとしている。証言は聞き取りづらいものの、証言内容ははっきりしている。

検察官「東城さんは呼吸していましたか」

星島被告「はい」

検察官「どのような呼吸でしたか」

星島被告「荒い呼吸だったと思います」

続いて検察官は東城さんを縛った状況について質問をする。

検察官「どうやって縛りましたか」

星島被告「たまたま持っていたビニールひもで」

検察官「ビニールひもはどこにあったのですか」

星島被告「ベッドの下の段ボールの中に無造作に入っていました」

検察官「どこを縛りましたか」

星島被告「手首と足首と両腕も」

検察官「まず最初にどこを縛りましたか」

星島被告「手首だと思います。記憶ははっきりしませんが、両腕か手首だと」

検察官「手首はどのように縛りましたか」

星島被告「4重ほど巻き付け、きつく縛ったと思います」

検察官「縛っている間、手のひらはどうなっていましたか」

星島被告「握っている時もあれば開いているときもありました」

検察官「どうしてそのような動きをしたと思いますか」

星島被告「苦しかったのだと思います」

検察官は詳細に縛り付ける様子を再現させている。星島被告は相変わらず一点を見つめたままだ。

検察官「腕はどうやって縛ったのですか」

星島被告「コートの上から巻き付けるように。腕と胸と背中が縛られるように…」

検察官「髪の毛はどうなっていましたか」

星島被告「髪の毛もいくつかひもに巻き込まれたと思います」

検察官「それでも構わずにひもを巻き付けたのですか」

星島被告「そうだと思います」

検察官「足首は」

星島被告「両足が揃うようにして、仰向けのまま4重くらいに縛ったと…」

検察官「最後は何縛りで結んだのですか」

星島被告「固く縛ったと思います」

東城さんを拉致してから部屋で縛り付けてマットに寝かせるまでの状況を再現させた検察官。続いて画面には手書きの現場の絵が映し出された。

検察官「(星島被告の住む)918号室の絵を描きましたね」

星島被告「はい」

犯行の再現図には、ベランダ側にベッド、室内中央右側にマットが敷かれ、女性が仰向けに倒れている様子が描かれている。

検察官「(倒れている女性の)頭の上に何かが描かれていますが?」

星島被告「瑠理香さんのかばんです」

検察官「東城さんを縛ってマットに仰向けに寝かせたあなたは、その後何をしましたか」

検察官の質問に淡々と答えていた星島被告だったが、15秒ほど沈黙する。何を思いめぐらせているのだろうか。

星島被告「…携帯電話を探したと思います」

性奴隷にしようと考えて室内に連れ込んだ星島被告。なぜ本来の目的を達する前に、携帯電話を探したのだろうか。

⇒(17)「東城さんは恐怖から汗をかいていた」…指紋や足跡拭きまくった被告