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(14)緊縛行為、隣のビルの会社から見られないよう「カーテン閉めた」

検察官は続けて、東城瑠理香さん宅で東城さんを縛り上げた様子について星島貴徳被告に質問する。星島被告は裁判官の方をまっすぐに向いて答えているが、蚊の鳴くような小声でボソボソと話しており、語尾は聞き取りづらい。

検察官「どこに東城さんを連れて行くつもりだったのですか?」

星島被告「奥の部屋までです。使えそうなものを探そうとしました」

検察官「奥の部屋に連れて行くために、(東城さんの)コートの襟首をつかんだのですね」

星島被告「はい」

大型テレビには、星島被告が中腰になる東城さんを押さえつける手書きのイラストが映し出された。

検察官「右手でコートをつかみ、左手で頭をつかんだのですね」

星島被告「はい」

検察官「台所で何かみつけませんでしたか?」

星島被告「包丁をみつけました」

検察官「どちらの手で取りましたか?」

星島被告「…。(10秒ほど沈黙した後に)最初は左手で取り、右手に持ち替えました」

検察官「何のためにですか?」

星島被告「脅すためです」

検察官「洋室で東城さんはどうなりましたか」

星島被告「つまずいたように、マットの方に倒れ込みました」

大型テレビには、男性がうつぶせに倒れ込んでいる写真が映し出された。当時の様子を再現したものだ。

検察官「今ではマットと分かっていますが、当時は何と思ったのですか」

星島被告「ソファだと」

検察官「洋室の照明はつけていましたか」

星島被告「つけていました」

検察官「この時点ではどうでしたか。東城さんが倒れ込んだ直後ですが」

星島被告「(照明は)つけていません。消えたままです」

検察官「その後は?」

星島被告「(東城さんに)近寄りました」

検察官「部屋のカーテンはどうなっていましたか」

星島被告「ほとんどしまっていました」

大型テレビには、東城さん宅の洋室の写真が映し出された。窓側にはピンクのカーテンがかけてある。

検察官「隣にある○○(会社の実名)に見られてはまずいと、カーテンを閉めたのですね」

星島被告「はい」

マンションの隣にはは、大手商社のオフィスがある。犯行時刻は残業している社員がまだいる可能性があるため、室内の様子を見られないよう気にしたようだ。

その後、東城さんが立ち上がった様子について、検察官が質問を続けた。

検察官「あなたの力で東城さんは立ち上がったのですか」

星島被告「(私が)力を入れると立ち上がりました」

大型テレビは、東城さんが立ち上がる様子の再現写真に切り替わった。星島被告が後ろから東城さんを押さえ込んでいる状況だ。

検察官「その後は?」

星島被告「照明をつけました」

検察官「自宅と間取りが一緒なのですぐ分かったのですね」

星島被告「はい。(その後)部屋の中を見て、目隠しをするために、使うものを…(探しました)」

検察官「見つけたものは何ですか」

星島被告「タオルが…」

検察官「見つけたタオルはどうしましたか」

星島被告「縛るには使いづらいと思い、包丁で縦に切り裂きました」

検察官「最初は包丁で切り、残りは手で引き裂いたのですか」

星島被告「はい」

検察官「東城さんはどうしていたのですか」

星島被告「その場でおとなしくしていました」

大型テレビでは、屈伸運動をするかのように前にかがみ込んで、後ろ手に両手を縛られている東城さんのイラストが再現されている。

検察官「東城さんは無抵抗でなすがままだったのですね」

星島被告「はい」

検察官「その後は」

星島被告「目隠しするものを探すと、横に黒いラインが入ったピンクのジャージーが足下にありました」

検察官「どう目隠しをしたのですか」

星島被告「ズボンを1本のタオルのように考えて、顔を覆うようにしました」

テレビ画面のイラストが切り替わった。東城さんの顔がジャージーでグルグル巻きにされている様子が描かれている。

検察官「ピンクのジャージーには何かついていましたか」

星島被告「ナプキンがついていました。タオルでつまむようにして、置きました」

検察官「ここでいったん、休廷したいと思います」

星島被告が東城さんを襲った状況の立証作業から始まった被告人質問は、ここで休憩に入った。星島被告の声が小さいためか、平出喜一裁判長は「法廷を出入りする際には音を立てないように気をつけてください。被告はもう少し大きな声で話してください」と述べ、傍聴人と星島被告の双方に注意した。

⇒(15)「外に出すからおとなしくしろ」…緊縛、目隠しの被害者に包丁突き付け