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(4)夫登場 衝撃証言「カネ盗んでいたのは…」

被害者の兄に当たる、咲被告の夫が証人として初めて出廷した。黒いスーツに白いシャツ、青いネクタイ姿。手はいすに座ったひざの上に組み、裁判長の説明をじっと聞いている。全体的にぼくとつな印象を受ける。

弁護人「咲被告の性格について聞きます」

証人「はい」

弁護人「咲被告の買い物はどんな感じだった?」

証人「妻は自分の欲しい物があっても買わず、安くなるまで待つような性格だった。私が『買っていいよ』と言っても、自分より私や娘(の欲しい物)を優先させていた」

弁護人「そういうことはしょっちゅうあったのか?」

証人「はい」

咲被告はずっと下を向いたまま夫の証言を聞いている。

弁護人「咲被告と義母(証人の実母)の関係は?」

証人「私は介護福祉士として時間が不規則だったので、よく妻と母と娘の3人で買い物に行っていた」

裁判長は「証人は質問に対する答弁が長すぎる」と注意した。

弁護人「義母と同居する前、咲被告は仕事をしていなかった。家で1人になることで不安を漏らしたことはあったか?」

証人「あった。子供が生まれてすぐのころ、『子供の寝付きが悪い』と」

弁護人「咲被告に被害者の話をしたことはあったか?」

証人「付き合い始めてすぐに話をした」

弁護人「付き合い始めたのはいつごろ?」

証人「専門学校時代なので…2年の研修旅行のときから付き合い始めた」

弁護人「被害者のことを話したのはいつごろ?」

証人「(専門学校の)卒業前。平成16年」

弁護人「どういう話をした?」

証人「被害者が付き合っている人や金の話。被害者は実家の母の財布から金を(勝手に)持っていっている、という話をした」

被害者の絵里子さんにも事件の原因があったと主張したい弁護側は、絵里子さんの家族内での問題行動について証言させたいようだ。

弁護人「そのときすでに結婚する気はあったのか?」

証人「私にはあった」

弁護人「被害者について、咲被告には何と言っていたか?」

証人「『あまり関わるな』と言っておいた」

弁護人「義母らと同居する前に被害者の話をしたか?」

証人「娘の1歳の誕生日を祝うとき、母が妹(被害者)とその彼氏を呼びたいと言った。僕は『行くのは嫌だ』と言ったが、妻は『せっかくお祝いしてくれるのだから行きましょう』と」

弁護人「被害者と同居する前の18年10月ごろ、咲被告が財布から金を取られたという話をしたか?」

証人「した。いつかははっきりとは覚えていない。(被害者と)同居した後にもあった」

弁護人「被害者がやったと咲被告が言ったのか?」

証人「名前は出していないが『お金がなくなっている』と言っていた」

弁護人「被害者と同居後も、最初のころは問題なかったのか?」

夫は少し考えてから答える。

証人「…はい。(2人は)携帯電話の番号やメールアドレスを交換していたので」

弁護人「仲が悪くなったとあなたが気づいたのは」

証人「妹の福祉施設への就職が決まったころ」

咲被告と絵里子さんは当初、同じ福祉施設で働いていたが、職場でトラブルが頻発していたことも明らかになっている。

弁護人「それまで咲被告から被害者のことについて相談はあったか?」

夫は記憶を絞り出すように考えている。

弁護人「覚えていない?」

証人「はい」

弁護人「就職が決まったころ、2人には何があったのか?」

証人「妻は実家で家事をやっていたが、妹は夜(家から)出て行くことが多く、家事の協力をしないと妻は言っていた。手伝ってくれないと言っていた」

弁護人「金についても何か言っていた?」

証人「家の2階や玄関に置いていたバッグから金がなくなると言っていた。(バッグがなくなったとき)家には妹しかいなかったと言っていた」

⇒(5)妻をかばう夫 被告席で拳握り締める妻