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(12)「不良だけど、だらしない程度」弁護側、必死の擁護

弁護側は続いて、彩香ちゃんが家の外に出されていたという数々の証言に反論を加えた。

弁護人「別の証人は(交際相手が鈴香被告宅に来た際)彩香ちゃんが冬場、『客が来ているから』と外に出されていたというが、公判で初めて出た話で信用性がない」

「平成18年、豪雪の年の吹雪の日。外に出されていたというが、(鈴香被告に追い出された)根拠はなく、彩香ちゃんが自ら外に出たとしても不自然ではない」

吹雪の際の外出が、彩香ちゃんの“自由意思”だったことを示唆する弁護側。鈴香被告は時折、視線だけで法廷内を見回すが、無表情のままだ。法廷内に弁護士のぼそぼそとした声が響く。

弁護人「(別の証言で)冬に家に鍵をかけて締め出された彩香ちゃんが、玄関で本を読んでいたというが、これも公判で初めて出た話。その上、自ら施錠を確かめたわけでもない。豪雪の際は除雪しておらず、(雪のため)玄関にいる彩香ちゃんが見えるはずがない」

鈴香被告宅が汚れていたという証言についても、人格障害に過ぎないと擁護する。

弁護人「電気工事で室内に入った人の『ごみ屋敷のよう』や、元交際相手や彩香ちゃんの友人の『ウサギが放し飼いで糞(ふん)が散乱していた』という証言。整理整頓が苦手なのは被告も認めており、人格障害を示唆するもの。だが、これだけでネグレクトと評価できない」

さらに、鈴香被告の学校行事への不参加についても反発した。

弁護人「被告は彩香ちゃんが1、2年生のときはすべて授業参観に参加、3年生時も1回参加した。他の子供の親と口論したことが原因で(学校行事に)行かなくなっただけだ」

反論は、豪憲君の母親の証言にも及ぶ。

弁護人「豪憲君の母親も1回しか授業参観で見かけなかったというが、親しくもない相手を20人以上いる父兄から見分けられない」

弁護側は、以降も、鈴香被告が育児放棄していたとする証言についてひとつひとつ反論を加えていった後、逆に母親としての鈴香被告の肯定的な側面にも言及した。

弁護人「被告は、衛生面は悪くて、朝起きるのも苦手、時にはイライラし声を荒らげたが、彩香ちゃんへの暴力の痕跡や栄養失調はなく、反社会的な指導もしていない。彩香ちゃんの担任教師は『(被告は)コミュニケーションを取ろうと努力していた』と証言。一緒に水族館や十和田湖へ出かけるなど楽しい思い出作りもしていた」

弁護人は、鈴香被告が「持続的殺意を持ち続けることは不自然」と断定した上で、鈴香被告の母親像をこう総括した。

弁護人「不良ではあるが、だらしのない母親程度だ」

⇒(13)メールがはけ口「危うい精神状態ではない」