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(6)生まれたばかりの長男死亡…号泣し振り返る

弁護側は、鈴香被告が実家に足を運ばなくなった経緯について、証人の母親に尋ねた。

弁護人「あなたは鈴香被告に実家の灯油代を出すように言った?」

証人「はい。鈴香は『灯油代は払えないけど生活が大変だから、彩香と2人だけの生活をやってみる』と。それから夜、食事に(実家へ)来ることがなくなった」

続いて弁護側は、彩香ちゃん事件の前後の鈴香被告の様子について問いただす。母親の目には、娘の異変はまったく感じ取れなかったことが語られる。

弁護人「(事件の起きた)平成18年に入ってから彩香ちゃんの春休みまで、鈴香被告に変化は?」

証人「なかった」

弁護人「3月、春休みに入ってからは?」

証人「なかった」

弁護人「(彩香ちゃん事件の発生した)4月はどうか?」

証人「なかったと思う。ただ、(事件前日の)4月8日、夫(鈴香被告の父親)のことで、かなり気持ちが疲れていたと思う」

弁護人「事件の前日に話したのか」

証人「いえ」

弁護人「4月2日か3日に(鈴香被告と)会っているが、悩んでいると感じたか?」

証人「ないです」

質問は事件直後の鈴香被告の様子に移る。事件後、不自然な行動を取っていたとされる鈴香被告だが、母親は一度も疑うことはなかったという。

弁護人「(事件当日の)4月9日、鈴香被告があなたに食材を持ってきた?」

証人「はい。肉とか野菜とか」

弁護人「鈴香被告は彩香ちゃんを突き落としてから記憶がないと言っている。どう思うか?」

証人「振り返ってみても、一度も(鈴香被告を)疑わなかった。私も4月10日に彩香が(遺体で)発見されてから、ほとんど何も覚えていない。鈴香をよく見ていないし何ともいえない」

弁護人「鈴香被告はあなたから『彩香のことをしっかり捜査してもらえ』といわれ、同調したと」

証人「それはない。鈴香が母親として彩香のために一生懸命やっていると見えた」

弁護人「前回公判の証人の(鈴香被告を取り調べた)検事が、あなたが『子供を失った親として(他人の子供を見ると)辛い、苦しいと思ってしまうことがある』と言ったと。覚えはあるか?」

母親は号泣しながら、途切れ途切れに答えた。

証人「ある。私も長男が生まれて5日もせずに死んでしまった。その時に『切なくて…悔しくて…どうして私の子供が?』と思ったことがある」

弁護人「他の親へ嫉妬(しっと)心は?」

証人「あった。うらやましいと」

⇒(7)極刑望む娘に「腹立たしい!死んでしまえば楽」