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第2回公判(2010.9.6)

 

(10)「エクスタシーで決まって」「まーくんが一緒にしよう」 明かされるドラッグセックスの実態

押尾被告

 合成麻薬MDMAを飲んで容体が急変した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判第2回公判が東京地裁(山口裕之裁判長)で開かれている。約1時間休廷後の午後1時40分、審理が再開した。

 黒いスーツ姿の押尾被告が入り口で一礼後、入廷してきた。足早に弁護側の横の席に進むと、裁判員が入廷した。

山口裁判長「それでは開廷します。この証人に関しては、傍聴人との間で相互認識ができないよう遮蔽(しゃへい)措置を取るので、衝立を用意します」

 検察側請求の証人が入廷する。押尾被告と米・ロサンゼルスに旅行に行き、MDMAによる“ドラッグセックス”を行った女性の当時の同僚女性だ。

 地裁の職員が衝立を用意すると、証人が入廷した。傍聴席からは証人の様子は分からない。押尾被告は証人が見えるようにか、座っている席をずらした。

検察官「勤めていたクラブの同僚ホステスの女性から、押尾さんの話を聞いていますか」

証人「はい」

検察官「同僚についてはEさんと呼ぶことにします」

「Eさんと押尾さんはどんな関係でしたか」

証人「押尾さんと出会って肉体関係を持ったと聞きました。ロサンゼルスに行ったと聞きました」

検察官「Eさんと(証人は)どういう関係ですか」

証人「勤めていた店に後からEさんが入ってきました。(Eさんの)面倒を見るように店から言われていました」

検察官「Eさんから押尾さんの話を聞いたのはいつですか」

証人「昨年の2月くらいだったと思うのですが。お店に押尾さんが来て、そのまま肉体関係を持った、と。はじめは芸能人だし、奥さんと子供もいるので、あまり深入りしない方がいいよ、と言いました」

 女性は、当時を思いだすようにゆっくりと話す。

検察官「(2人が)ロサンゼルスに行ったのはいつですか」

証人「3月半ばから20日くらいまで行っていたと思います」

検察官「なぜロサンゼルスに行ったと思いますか」

証人「彼女の誕生日もあって、押尾さんに誘われたと言っていました」

検察官「Eさんと連絡を取りましたか」

証人「はい。帰ってきたらとにかく連絡をくださいと、メールを入れておきました。(Eさんからは)21日か22日に(連絡が)あったと思います」

検察官「直接会いましたか」

証人「はい。その時は夜の仕事はやめていたので、月曜日が定休なので、月曜日に会いました」

 押尾被告とのロサンゼルス旅行から帰国した女性と、東京・恵比寿のダイニングバーで会ったという証人。そこで語られたのは、ロサンゼルスでの押尾被告と女性のドラッグセックスだった。

検察官「(恵比寿の店では)どんな話をしましたか」

証人「滞在中はすべてが楽しかったと。ホテル名は覚えていないんですが、ともかく、すてきなホテルだったと喜んでいました」

検察官「滞在中は2人はどう過ごしていましたか」

証人「ずっとセックスしていたと聞きました」

検察官「ずっとセックスしていたという話を聞いてどう思いましたか」

証人「よく長時間できるよねと言ったら『エクスタシー(MDMA)で決まっちゃって』と言われました」

検察官「エクスタシーと聞いてどう思いましたか」

証人「違法な薬だと思いました」

検察官「Eさんはエクスタシーについて何と言っていましたか」

証人「押尾被告を『まーくん』と呼んでいたのですが、まーくんから『一緒にしよう』といわれて、言われるがままにしたら、途中で気分が悪くなったと」

検察官「気分が悪くなったというのは」

証人「決まりすぎてしまって頭と腰を打って、押尾さんが優しくしてくれたと喜んでいました」

 押尾被告は、弁護士に耳打ちし、何かノートに書き込んでいる。

検察官「エクスタシーは誰が用意したと思いますか」

証人「彼女は日本から行っているので、持っていけるわけがないから、現地でどなたかが用意したのかと思いました」

検察官「(エクスタシーを使ったことを)どう思いましたか」

証人「それを含めて(押尾被告を)好きなんだと。何を言っても無駄だと思い、深入りしない方がいいよ、と」

 Eさんは4月ごろ、勤めていた店をやめた。4月半ばごろには、証人とEさんが決めたお客さんに対する取り決めをEさんが破ったため、証人が激怒して、その後連絡を取らなくなったという。

 しかし、8月3日、家でニュースを見ていた証人は、押尾被告の事件を知り、Eさんに連絡を取った。

検察官「なんでEさんだと思ったのですか」

証人「ロサンゼルスのことがあったし、まだ彼のことを好きだったら、彼女じゃないかと思いました」

検察官「Eさんとはどういう方法で連絡を取りましたか」

証人「私が一方的に電話をして、つながらなかったので『生きているんだったらメールをください』と。次の日、『生きているよ』とメールがあって、電話がかかってきました」

検察官「事件についてどう思いましたか」

証人「私も危うく自分の部屋を貸すかもしれなかったので、そのことも踏まえて『うちじゃなくて良かった』と思いました」

検察官「(ドラッグセックスの話は)平成21年3月にEさんから聞いた話で間違いないですか」

証人「はい」

検察官「報道後ではないですね」

証人「はい」

 検察官の質問が終了し、続いて女性弁護人が質問を始めた。

 裁判員は、証人の証言を聞き逃すまいとしているのか、視線を証人に集中している。

弁護人「恵比寿で会ったときには写真を見せられましたか」

証人「はい。ロスで買い物をしている写真とか、2人きりで写っているのはなかったと思うんですが」

弁護人「彼女は(ロサンゼルスで)何をしていたのですか」

証人「空き時間にはショッピングをしていたり、それは寂しかったけれど、と」

 押尾被告は時折、メモを取りながら、証言に耳を傾けている。

⇒(11)「子供に会えなくなる」と救急車の要請拒否 「(マネジャーに)罪着せよう」とも提案