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(9)裁判長「謝罪ならきちんと前に出なさい」

弁護人による被害男性への証人尋問が続く。

弁護人「エイベックスの関連会社がやっているサイトでの攻撃とは」

証人「千葉副社長、松浦社長が一緒になって小室さんを支えていくということを表明している。小室同情論というものがネット上のキャンペーンで起こっており、その一環ではないかと疑っている」

弁護人「松浦、千葉両氏の指示と疑っているのか」

証人「松浦さんがサイト関係者のことを友達だと言っているのを聞いた。疑われても仕方ないだろう」

弁護人「裁判ではいつも問題になるが、ネットの掲示板の投稿は無責任なものだが」

証人「信用性はないが、信用する人はたくさんいる。1日何億というアクセスがあり、一種のモンスターメディア。エイベックスの2人はそれを支配、管理する立場にいる。あまりにも無責任だ」

弁護人「被告人が金を返さなかったとき、(何人かに)電話をしているが」

証人「小室さんから『この人たちが助けてくれる、お金を払ってくれる』と聞いた人に電話した。音楽関係会社の方とプロダクション関連会社の社長」

弁護人「KEIKOさんのお父さんが亡くなったのはご存じか」

証人「電話した1カ月後に知った」

弁護人「大分県の知事にも電話したか」

証人「このままでは行政にも大変迷惑がかかる、どうか小室さんを説得してくださいと言った」

弁護人「家族などにも電話したか」

証人「(KEIKOさんの)お母さんにした。『頑張ってください』といわれた。吉本興業の(当時の)副社長にも電話した」

弁護人「電話は何回も掛けていたのか」

証人「お母さんは2回。涙ぐんで大変感謝された」

弁護人「木村隆さんから1億5000万円の慰謝料を支払われたと聞いたが、本当か」

証人「その通りです」

弁護人「小室さんの処遇について、裁判所の判断に任せるということか」

証人「厳正な処分を下してほしいということです」

続いて裁判官からの質問になるのだが、裁判長は小室被告に対し、被害男性と直接、言葉を交わすよう促した。

裁判長「せっかく(被害男性が)お忙しいなか来てくれているのだから、何か話したいことはありますか」

そのまま立ち上がり、話しかける小室被告だったが…。

小室被告「大変長い間…」

裁判長「謝罪ですか?謝罪だったらきちんと前へ出てきて直接話しなさい」

裁判長の指摘を受け、遮蔽(しゃへい)板の中に入った小室被告。どのような表情で被害男性と向き合っているのか、傍聴席からは分からない。

小室被告「ごぶさたしています。長い間ご迷惑をかけて申し訳ございませんでした。お気持ちも察せず、思いやる気持ちもなく、大変ご迷惑をかけたことでつらい思いをさせてしまい申し訳ありません。真人間ということを事件からもう1回、改めて考えて、(被害男性の)お気持ちが少しでも和らげられる人間になりたいと心から思います。わざわざ来ていただきありがとうございました」

小室被告の言葉を受け、被害男性も「本当に久しぶりなので私の方からも話させてください」と話し始めた。

証人「事件が起こり不思議と憎しみの感情がない。(犯行当時は)人としての優しさとか、私は友情を感じていましたが、今は裏切られて悲しい気持ちが大きい。保釈後の対応も感心できたものではない。優しさが精いっぱい感じられません。反省して刑を全うして真人間に戻ってください。それから音楽をつくっていただきたい。最後のチャンスだと思っていつの日かみんなに愛される、みんなを幸せにしてくれて社会貢献してほしい」

裁判長「謝罪の気持ちは受け止めましたか」

証人「おわびしてくれる気持ちは受け止めます」

裁判長「(被害男性が)おっしゃったことが分かりましたか」

小室被告「はい、わかりました」

裁判長「では戻ってください」

遮蔽板から弁護側の席へ戻る小室被告。被害男性が退廷するときも、席から立って「ありがとうございました」と声をかけ、何度も礼をしていた。

⇒(10)検察官「犯行動機は身勝手極まりない」