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(4)小室被告「音楽のない拘置所生活は厳しかった」

被告人質問が続く。小室被告は自らの心情を思いだしながら、言葉を継いでいく。

弁護人「自分の生活の中で純粋に音楽をやれる環境をつくるように、努力をしてこなかったのでしょうか」

小室被告「何度も何度もそう思いました。しかし、契約とか金のこととか自分の能力を超えてもがいていました」

弁護人「焦っていたのですか」

一瞬絶句する小室被告。裁判長の方をまっすぐ見据えたまま、振り絞るように言葉を出した。

小室被告「気持ちばかり焦っていて、じっくり音楽に誠心誠意、集中できませんでした」

弁護人「被害者に弁償しているが、許すと言ってもらっていますか」

小室被告「許すとは言っていただいておりません」

弁護人「被害男性に書いたという手紙の中身ですが、偽りのない率直な気持ちですか」

小室被告「よく考えて、被害男性のことを考えて書いたつもりです」

弁護人「被害男性に手紙を読んでいただけなかったのは、憤りが強いと思いますが」

小室被告「被害弁済が第一でした。まずはお金を返さないと、と考えて努力しました。被害男性には謝罪が遅れてしまって、憤りを感じているのは分かります」

弁護人「被害男性は必ずしもあなたのファンではありませんでした。しかし、あなたから曲を贈ってもらったりしてあなたを信じ、結局裏切られた。その点についてどう思いますか」

小室被告「曲は『ありがとうございます』という気持ちで贈りました。しかし、被害男性を利用してしまったわけですから、悔しい気持ちは分かります」

弁護人「お金を弁済するだけでなく謝罪をしたいと思いますか」

小室被告「もちろんです。どうしたらいいのか考えていますが、とにかく(先に)弁済したいと(思っていました)」

弁護人「全額弁済したのは間違いないですか」

小室被告「間違いありません」

続いて、小室被告は弁済金額の内訳を説明した。被害男性との間では民事訴訟でも争っていた。和解したが、当時は条項に含まれた和解金が支払われることはなかった。小室被告の口調は淡々としたものだ。

弁護人「事態を放置したのか」

小室被告「そうではないです。一度被害男性の自宅におじゃまして、話し合いでお金をお返しすると話しまして、被害男性は快く受け入れてくれました」

弁護人「謝罪はしましたか」

小室被告「どうもすみませんでした、と言いました」

弁護人「弁済はなかなか履行できなかったのでしょうか」

小室被告「それから精いっぱいお金をつくれるように頑張ったが、結果、つくることができませんでした」

弁護人「松浦氏に用立ててもらったということでしょうか」

小室被告「いろいろな方にお願いしたわけですが、松浦さんがお金を貸してくださいました」

弁護人「お金を借りるときにどんな話をしましたか」

小室被告「何を怒るというわけではなく、ただ音楽をつくってほしいと。生活態度を改めてほしいと。ありがとうございますという気持ちでいっぱいでした」

弁護人「事件で勾留(こうりゅう)されていましたが、拘置所の生活はどうでしたか」

小室被告「私にとって大変厳しいものでした」

弁護人「音楽が一切ない環境でしたが、20日間という音楽のない環境はありましたか」

小室被告「小さいころからバイオリンを習い始め、これだけ音楽のない環境は初めてです」

⇒(5)検察官「弁償も謝罪も他人が肩代わり」