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第3回公判(2008.5.8)

 

(8)足を投げ出し硬い表情で求刑を聞く被告 弁護側は無罪主張

羽賀被告

 検察官は被害の大きさが重大で、被害者である知人男性の処罰感情も厳しいことを説明。さらに羽賀被告を追及する。

検察官「羽賀被告は反省の態度が皆無で、社会的評価を失ったことは自業自得。社会的制裁を受けたものとは言えない」

 引き続き渡辺被告の情状に入った。

検察官「(被害者の男性を脅した際に)暴力団関係者Aと同行して被害者を囲んでにらみつけるなど、態様は悪質。(羽賀被告の)共犯者の中でも主導、重要な立場にあり、結果はやはり重大だ」

 そして求刑。法廷内に緊張が走る。検察官は背筋を伸ばし、求刑を口にする前に言葉をため、一気に読み上げた。

検察官「羽賀被告には懲役8年、渡辺被告には懲役4年が相当と解する」

 羽賀被告は足を投げ出すように座り、じっと前を見て口を結んだままで硬い表情のまま。渡辺被告も険しい表情でじっと聞き入ったが、その後、天をあおいだ。

 続いて、弁護人の最終弁論に入る。羽賀被告の弁護人は詐欺、恐喝未遂罪のいずれも無罪を主張。株式の購入代金を被害者の知人男性も了承していたことなど、これまで公判で繰り広げてきた主張を繰り返した。

羽賀被告弁護人「争点は、(羽賀被告が株の正確な)仕入れ価格を被害者の男性に告げたかの1点に尽きる。そのことを示す証拠は男性の証言のみである。事実認定の基礎的な前提事実に関して、男性の証言に信用性が認められない」

 弁護人は知人男性が、医療関連会社株の将来性を羽賀被告と同様に高く評価していたと何度も主張した。羽賀被告はひざの上で手を組み、弁護人の言葉に耳を傾けた。

羽賀被告弁護人「男性が担保を求める姿勢には真剣さがうかがえない。巨額の利益が見込まれる医療関連会社株を確実に入手できると考えたから、羽賀被告の全財産を担保にする必要性は感じなかったのだろう」

 弁護人は、改めて羽賀被告が1株40万円で購入した事実を男性に伝えたと主張した。男性は値上がり確実と見込まれていた医療関連会社株を、いくらであろうと結局は購入したはずとも述べた。

羽賀被告弁護人「(株購入で)場合によっては近い将来100倍以上の財貨を得られるのだから、仕入れ価格が3倍もの高値になり数億円のコストが余分にかかったとしても、男性にとって(仕入れ価格が)さして重要でなかったことは自明だ」

 検察側の主張と真っ向から対立する最終弁論。検察官は手であごを押さえながら弁論要旨に目をやり、最終弁論を聞く。

羽賀被告弁護人「男性は羽賀被告の『言い値』で売るという説明だけで安易に購入を決めた。その理由は近い将来、医療関連会社の株が数十億円、数百億円になる魅力に尽きる。資産家で数億円の年収がある男性にとって、購入価格は重要ではなかった」

⇒(9)弁護人「被告のオーバートークに断り切れず」 検察官はなぜかティッシュを…