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第3回公判(2008.5.8)

 

(11)ケータイ画面の名前は誰だった? 「暴力団関係者が虚言」と弁護人

羽賀被告

 渡辺被告の弁護人は、暴力団関係者A、Bとの関係について述べる。

渡辺被告弁護人「Aは山口組傘下の暴力団組員であり、渡辺被告はその暴力団の会長に支援してもらっていたという状況から、自然に関係ができたもの。Aは極道としてのキャリアはけた違いで、渡辺被告とは面識があるというだけ。Bについては今回の事件で初めて知りあった」

 こうした“希薄”な関係を強調した上で、共謀が存在しなかったことを主張していく。

渡辺被告弁護人「渡辺被告は、羽賀被告に貸していたお金の一部の返済を受けるため、吉川銀二さんとともに羽賀被告と会った。そのときに羽賀被告が被害者側から受けている『いやがらせ』を知った。羽賀被告は渡辺被告に事情を説明したうえで『こちらも弁護士を選任しているので心配しないでください』と言った」

 その後、渡辺被告は暴力団関係者A、Bを交えて大阪市内の喫茶店で2度にわたり話し合いを持ち、検察側はそれを事件につながる謀議と位置づけるが、弁護人は否定する。

渡辺被告弁護人「話し合いがあった喫茶店は渡辺被告の自宅のすぐ近くだったので、安易に出かけたに過ぎない。現実に交渉をしたのは渡辺被告ではなく、吉川である」

 検察側は喫茶店の話し合いの場面で、羽賀被告から渡辺被告に電話がかかってきたとして共謀の成立を主張する。しかし弁護人は、暴力団関係者Bの証言のあいまいさを突く。

渡辺被告弁護人「Bは、渡辺被告から携帯電話の着信画面を見せられて羽賀被告からの電話であることを確認したという。しかし、Bは検察官からの質問に対して、携帯電話の画面に『羽賀研二』と書いてあったように思うと証言したが、弁護人の質問に対しては羽賀研二という芸名だったか本名だったかはっきりしないという。真実、画面を見たのなら間違えるはずがない」

 羽賀、渡辺両被告とも表情を変えず、弁護人の弁論にじっと耳を傾ける。

 渡辺被告の弁護人の最終弁論が続く。羽賀被告が知人男性に「確認書」を書かせて1000万円を支払い、残りの債務を免れようと計画した過程について、弁護人が意見を述べる。

渡辺被告弁護人「羽賀被告の顧問弁護士の証言などから、平成18年4月から数回にわたって作成し、1000万円の案を最終案として6月に確定した。それまでは被害者の男性に打診できなかった。羽賀被告が吉川さんとともに和解条件を練り、吉川さんが男性側にいた暴力団関係者Bとの交渉人になった。渡辺被告が男性側と交渉したということはない」

 弁護人は、その後、恐喝未遂の現場になったとされる大阪市内のホテル内ラウンジでの状況について説明する。知人男性に1000万円が渡された後、同席した暴力団関係者らが金の一部を受け取った事実を元に、渡辺被告が恐喝未遂事件に関与していなかったとの主張を展開する。

渡辺被告弁護人「暴力団関係者らと犯行前に何の相談もしたことがない。和解金から分け前をもらうのも不自然だ。暴力団関係者Bが単独で詐欺と恐喝未遂を実行しており、羽賀被告や渡辺被告を巻き添えにするために虚言をろうしているのではないか」

 長時間に及ぶ裁判で、渡辺被告の額には脂汗が浮かび、表情に疲れが見える。その一方で、羽賀被告は背筋を伸ばして硬直したまま弁論を聞いている。

⇒(12)恫喝した? にらんだ? 書面持たしたワケは? 法廷は佳境に