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(13)なぜか証人の検事に丁寧な弁護人 本筋になかなか入らず

検察側質問が終了すると、藤井裁判長はいったん休憩を入れることを提案したが、弁護側から「帰りの飛行機に間に合わない」という声が。結局、休憩を挟まず弁護側の質問に突入することに。

弁護側質問は、まず、主任弁護人から始まった。近隣住民や県警の捜査員に対する証人尋問では高圧的と思えるような態度が目立った弁護人だが、なぜか検事が証人になると、「お言葉」「〜しておられる」など、ずいぶん丁寧な言葉遣いに変わっている。

「なぜ、この事件の捜査にかかわったのか」から聞き始め、話は6月4日の鈴香被告の逮捕日に移る。

弁護人「6月4日に任意出頭を求め、家宅捜索している。実家と自宅に入ったと思うが、このときの罪名は?」

証人「記憶にない」

弁護人「殺人と死体遺棄だったと思うが」

証人「それならそうかもしれない」

弁護人「このときの捜索は殺人も含んでいたと?」

証人「そうだ」

弁護人「鈴香被告が殺害したと考えていたのか」

証人「嫌疑の濃淡はあるが、殺人もみていた」

弁護人「それはなぜか」

証人「豪憲君の体についていた髪の毛や、豪憲君の最後の目撃状況を考えると、被告人だろうと」

その後は、当たり前の答えが容易に想像され、その意図が読みにくい質問が続く。

弁護人「6月4日の捜索結果や供述次第では、(死体遺棄容疑だけではなく)殺害容疑でも逮捕することを考えていたのか?」

証人「ケース・バイ・ケースだと思う」

弁護人「任意同行で否認していたが、(自供まで)時間はかかると思ったか?」

証人「何とも…。見通しは立てられない」

弁護人「死体遺棄容疑で逮捕したが、警察と協議はしたのか?」

証人「した」

弁護人「彩香ちゃん事件は、被告の自白がなければ最終起訴は難しいと?」

証人「これから捜査を進めていこうとしていたところだから…」

弁護人「6月4日の弁録で、豪憲君は自宅に倒れていたと。信じられませんよね」

証人「…。(鈴香被告は)容疑者は交際相手と言っていたが、アリバイがあるし、(状況を)全部合わせれば信用はできないと」

弁護人「当初否認していても、検察の弁録の段階で自白することもあるでしょう。その日のうちに自白するのは、どれくらいの割合であるのか」

証人「…どれくらいと言われても…」

弁護人「半分とか、3割とか?」

証人「何とも…」

いくつかの質疑の後、鈴香被告が豪憲君殺害を認めた場面に移るが、弁護側は豪憲君事件のことよりも、その調べの最中に、彩香ちゃん事件のことを聞いていたかを確認したいようだ。

弁護人「6月12日に(警察で)彩香ちゃんがいなくなった日のことが調べられたが、あなたが指示したのか」

証人「そうだ」

弁護人「その話は(鈴香被告から)聞いたか」

証人「翌日、鈴香被告から、間違いないか聞いた」

その後、なぜ豪憲君の死体遺棄容疑を調べる際、拘留延長したのかを聞き出そうとする弁護側に対し、「まだ、究明できていないことが多かったから」と当たり前の説明をする証人。捜査の不当性を争うための本筋に入っていく様子は、まだ見えてこない。

⇒(14)「約束」「遺体写真」めぐり検事VS弁護側ヒートアップ