(3)遺体発見、義母の問いに「夫とは違う」
祐輔さんの実母に対する検察側の証人尋問が続く。言葉に詰まる場面も多くみられる。
検察官「8月5日について聞きます。祐輔さんと被告の仲裁のため電話をかけたようですが、離婚をすすめましたか」
証人「別れたほうがいいと言いました」
検察官「被告とも電話で話しましたね」
証人「出て行くと言っていたので、離婚するのだと思いました」
検察官「祐輔さんと最後に会ったのは、祐輔さんが出張で九州に来た18年2月28日ですね」
証人「そうです」
検察官「このとき祐輔さんはマンションを購入すると言っていましたか」
証人「マンションを貸して利ざやでもうけたいと言っていました」
この後、祐輔さんが行方不明になった後の状況についての質問に入った。
検察官「祐輔さんの行方不明を知ったのは18年12月15日の上司からの電話ですね」
証人「はい」
検察官「被告には確認をしましたか」
証人「はい」
検察官「渋谷で男性の上半身の遺体が発見されたのは知っていましたか」
証人「はい」
検察官「被告にも問い合わせましたね」
証人「はい」
検察官「被告から聞かされたことは」
証人「祐輔とは違うと言っていました」
検察官「被告はなんで違うと知っていたのですか」
証人「警察に問い合わせて確認したと言っていました」
検察官「バラバラにして捨てていた犯人が被告と聞いて、どう思いましたか」
証人「ただもう…」(と言葉を詰まらせた)