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(16)凶器選び「ワインボトルだけ浮き上がった」

鑑定人に続き、裁判官による質問が始まった。まずは左陪席の裁判官からだ。

裁判官「祐輔さんの下半身を捨てた場所は確認したか」

歌織被告「取り調べで確認した」

裁判官「平成18年3月15日ごろ、(祐輔さんの同僚の)◎◎さんが自宅に来て、祐輔さんが出ていったときのやりとりの記憶はないのか」

歌織被告「時間でいうと5、6時間かかった。3人での話し合いが何度も繰り返された」

裁判官「祐輔さんのことをたたいたり突き飛ばしたりしたことは覚えているか」

歌織被告「顔をたたいたことは覚えている」

裁判官「18年の4月ごろ、離婚したいと◎◎さんに相談したことは覚えているか。具体的に弁護士を紹介してほしいと言っていたようだが」

歌織被告「彼を自宅から追い出して1週間後くらい、彼がまだ自宅に戻ってきていないときに話をした記憶はある」

裁判官「『あの人はどうしようもない人だけれど、私がどうにかしてあげたい』と被告が言っていたと◎◎さんは証言しているが」

歌織被告「覚えていない」

裁判官「祐輔さんが離婚してくれなかった理由について(夫婦で)話をしたことはあるか」

歌織被告「話し合いをする前に彼が怒って暴力を振るう。できるだけ、そういうときは2人きりにならないように外に出たり、人に来てもらった」

裁判官「何が理由だと思うか」

歌織被告「離婚のために暴力の写真やメモを取っていたので、別れたくない理由があるとすればそれだと思う」

ここで、裁判官が歌織被告の手帳を示す。

裁判官「『2006年3月22日』とあり、矢印で引っ張って『何度TELしても連絡取れず』とあるが、被告が記載したのか」

歌織被告「はい」

裁判官「誰から誰への電話か」

歌織被告「私から彼への電話」

続いて右陪席裁判官の質問に移る。犯行時の状況についての質問が続き、歌織被告の声は小さくなる。

裁判官「犯行時のことだが、寝ている被害者の頭の上に正座していたのか」

歌織被告「(左手で体の左側に頭の位置を指し示して)頭がここら辺に」

裁判官「殴った後に祐輔さんが起き上がったというが、また倒れることはあったのか」

歌織被告「あった」

裁判官「(祐輔さんが)倒れた後はどうしたか」

歌織被告「横か後ろあたりから殴った」

裁判官「酒は嫌いと言うが、あなたは飲めるのか」

歌織被告「ほとんど飲めない」

裁判官「ワインボトルは誰が買ったのか」

歌織被告「(平成18年)9月くらいに彼と一緒によく行っていたデパートの地下で、彼が『飲もうよ』と言って買った」

裁判官「祐輔さんが2人で飲む目的で買ったということか」

歌織被告「はい」

裁判官「ワインボトルを凶器にした理由は」

歌織被告「あのとき視界に入った」

裁判官「目に入った硬い物を選んだということか」

歌織被告「それ(ワインボトル)だけが浮き上がって目に入った」

裁判官「犯行後の話だが、自首を考えて(茨城県の)日立署に電話をしている。110番をしなかったのはなぜか」

歌織被告「警察に電話をすることが怖かった」

歌織被告は“矛盾”についての理由を供述しなかった。

⇒(17)「どうして家を出なかった?」裁判長は疑問を口に