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(12)「スポーツクラブの男性とメール?」「ありえません」

祐輔さんからの暴力に耐えかねた歌織被告が家族問題を扱うサイトにアクセスして、サイトの主催者と携帯電話でメールをやり取りするようになったことについての話題が続く。質問には小さな声で淡々と答えている。

検察官「祐輔さんは、あなたが男性とメールしているという根拠があって言ってたのか?」

歌織被告「根拠があって、というわけではない。夜中の12時ぐらいにメールをしているだけでダメだった」

検察官「結局、祐輔さんは、あなたが男性と浮気をしていると疑っていたの?」

歌織被告「わからない。根拠がないので」

検察官「当時のメモに相手は男性と書いていたが」

歌織被告「私は男性だと思っていた」

検察官「祐輔さんはメールの相手に連絡をとっていた?」

歌織被告「携帯を取り上げられていたのでわからないが、私の携帯でどこかに電話していた。相手に『出てこい』と言っていた」

検察官「あなたが電話をしたことは? あなたの携帯に(メール相手の)携帯番号は入っている? あなたが電話をかけた履歴は携帯に残っている?」

歌織被告「電話ではなく、サイトにアクセスした履歴を見た」

検察官「祐輔さんは相手に実際に話をしたのか」

歌織被告「見てないのでわからないが、彼は留守電にも怒鳴るくせがあったので、そう考えると相手が出ているのかいないのか、よくわからない」

検察官「あなたそのころ、スポーツクラブに通っていたそうだが、メールの相手はインストラクターだった?」

歌織被告「ありえません」

検察官「あなたは祐輔さんに3つの提案をしましたね?」

歌織被告「はい」

検察官「つまり、すぐに離婚する、刑事事件にして離婚する、公正証書を作ると。あなた自身がこの提案をしたのね?」

歌織被告「はい」

検察官「公正証書を作ったっていうことは、離婚はしないということじゃないの?」

歌織被告「…」

検察官「今まで離婚をしてと頼んでもいなかったというのに、(祐輔さんが)離婚を選んでくれると思ったの?」

歌織被告「公正証書は絶対に受け入れられない不可能な内容だったから」

検察官「公正証書はどんな内容?」

歌織被告「条件を破った場合、月々30万円を一生涯にわたって払い続ける。彼に女性問題があったら別れる…」

検察官「絶対に無理な条件ですね。祐輔さんは外資系企業に勤めていたというが、給料は手取りいくらだった?」

歌織被告「税金を引かれて30万円くらい。そこから30万という額を決めた」

検察官「祐輔さんの会社の同僚などに聞いて、この給与なら将来30万円は取れると思った?」

歌織被告「そんなことはしていない」

検察官「祐輔さんは刑事事件になることを恐れていたの?」

歌織被告「彼の今までの言動から考えて」

検察官「あなたの提案は非常にまどろっこしい。単に別れようと言えばいいではないか?」

歌織被告「一番最初にそれは言った」

検察官「公正証書を使う気はなかったと弁護側の質問に答えていたが、3600万円の慰謝料を取る気じゃなかったの?」

歌織被告「取れない、と言われた」

検察官「祐輔さんに公正証書に効力がないと言われたのはいつ?」

歌織被告「17年にシェルターを出て、そんなにたってないころ」

検察官「祐輔さんにそう言われてどう思った?」

歌織被告「彼はそういうことが分かった上で、公正証書を作ったのだなと」

検察官「あなた本当に公正証書に効力がないと思ったの?」

歌織被告「はい」

検察官「弁護士とはあなたの父母、友人に聞いてみるとかはしたの?」

歌織被告「聞いてもわからないので」

検察官「あなた公正証書は何のために作ったの?」

歌織被告「彼の暴力に対し、法的な効力を考えた」

検察官「祐輔さんが暴力を振るったり、浮気したり、一緒にカウンセリングに行かなかったら、慰謝料をもらって離婚するつもりだった?」

歌織被告「そのときは」

検察官「効力ないといわれて?」

歌織被告「そうなのかなと…」

検察官「18年11月22日、都内のホテルであなたの母親と会い、公正証書を含めた書類を預けたね? なぜそのときまで持っていたの? 無効なのに」

歌織被告「後生大事に…。離婚するときのため」

検察官「効力ないのに持っている意味はないのでは?」

歌織被告「公正証書に書いている条件に意味がある。結婚生活でこういうことがあったという事実証明のためだ」

声は弱々しくなることもあったが、きっぱりと検察側に答える歌織被告。この後も祐輔さんとの離婚についての話題が続いた。

⇒(13)「遺族への手紙」でふてくされ