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(14)夫殺害後に「クリスマスを一緒に祝おう」

歌織被告の友人の証人尋問が続く。歌織被告は時折メモを取り、弁護人に渡している。

検察官「それ以外にマンションのことなどは話に出ませんでしたか」

証人「離婚にあたっての具体的な話があった。その中で『マンションは』と聞かれました」

検察官「証人はなんと答えましたか」

証人「『旦那さんのお金で買ったものだから難しいみたい』と答えました」

検察官「それに対して被告の反応はどうでしたか」

証人「ため息をついて『そっか』と言っていました」

検察側冒頭陳述では、このやりとりについて『(歌織被告は)自分の考えていた有利な条件で離婚することができそうにないと分かり、落胆した』と指摘している。

検察官「被告の家から帰ったのは何時ごろですか」

証人「(午後)11時くらい」

検察官「離婚の話に立ち会ってほしいと言われましたか」

証人「いいえ」

検察側の質問は、犯行後の被告とのやりとりに移る。

検察官「12月12日に祐輔さんが亡くなっていますが、祐輔さんがいないことについて被告は何か言っていましたか」

証人「電話で『クリスマスを一緒に祝おう』と話していたが、特に言葉には何もうかがわれなかった」

検察官「それ以外、直接会ったときに、祐輔さんがいないことを尋ねたことはありますか」

証人「私が『出ていったの』と聞くと『ううん』という感じでした。テープのことを知って、祐輔さんが出ていったのだと思っていたので、その前提で私は聞いていました」

検察官「心配しているという言葉などはありましたか」

証人「元気がなくて、顔色も真っ青でした」

ここで弁護側の質問に移る。歌織被告は被告人席で、目線を落としている。

弁護人「2人でマンションを回っているということを聞いていましたか」

証人「はい」

弁護人「マンションを回る理由については」

証人「2人きりでいるとけんかになるので、土日はなるべく人のいるところに行くと言っていました」

弁護人「そういうことを聞いたのは1回だけですか」

証人「何回か聞きました」

弁護人「18年11月に歌織さんとパソコンを買いに行っていますね」

証人「買うというか下見です」

弁護人「なぜ欲しいと言っていましたか」

証人「祐輔さんにひどい目にあったときに記録すると言っていました」

弁護人「祐輔さんからこんなことをされているという話は聞いたことはありますか」

証人「しょっちゅう電話をかけてきて、どこにいるのかチェックされると言っていました」

弁護人「祐輔さんの浮気について聞いたことは」

証人「毎日のように午前4時くらいに帰るので『浮気していると思う』と言っていました」

弁護人「歌織さんから離婚カウンセラーについて聞いたことは」

証人「久しぶりに再会したときにセミナーに申し込むと聞きました」

弁護人「申し込んだ時期は」

証人「18年だと思います」

弁護人「カウンセラーの講座を受けるのは何のためと言っていましたか」

証人「『離婚で苦しんでいるときに、経験者は相談に乗れるので、経験を生かしたい』と言っていました」

弁護人「職業としては」

証人「職業としてカウンセリングをしたいのかなと思っていました」

⇒(15)「歌織被告の過去を聞かされ、『悪いと思わない?』といわれた」