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(13)「盗聴テープ」を無表情のまま友人に披露

この日5人目の証人となった歌織被告の友人の女性は、引き続き女性検察官に対し、歌織被告の日常生活を語っていく。

検察官「祐輔さんが歌織被告に暴力をふるっているのを見たことは?」

証人「ない」

検察官「電話でトラブルを伝えてきたことは?」

証人「あった」

検察官「いつごろ?」

証人「平成18年に入ってから」

検察官「どういう?」

証人「歌織被告が、『ほかの人と会っていたんじゃないかと疑われている。証明してほしい』と」

検察官「具体的には?」

証人「電話口では歌織被告の声しか聞こえなかった。『何よ』とか怒った感じだったが、具体的な言葉は覚えていない」

長いすに座っている歌織被告は、前に置かれた机に紙を数枚置いている。何か考えているのか、それをじっと見ている時間が長い。

検察官「17年12月13日に会っている。歌織被告とどんな話をした?」

証人「近況報告など」

検察官「マンションの話をした?」

証人「買おうと思っているので見て歩いている、と」

検察官「だれの名義と聞いた?」

証人「歌織被告の名義と聞いた気がする」

検察官「なぜ買おうと?」

証人「『もしかして離婚するかもしれないのに買っていいの』と聞いたら、『祐輔さんが投資目的でもマンションに詳しいので買えるから』と言っていた」

検察官「お金のことは?」

証人「祐輔さんは借金を返していると聞いていた。ローンは借りられないのではと聞いた」

検察官「それで?」

証人「大丈夫、と」

検察官「だれがローンを払うのか」

証人「暗黙の了解として、祐輔さんが払うのだろうと思った」

離婚を想定し、早い時期から不動産に強い執着を見せてきた歌織被告。そして18年12月11日、歌織被告はこの女性を家に呼び、具体的な相談をする。

検察官「最初は渋谷の約束だったのに、『家に来い』と言われた?」

証人「はい」

検察官「変更の理由は、『テープを聴いてほしい』ということだった?」

証人「はい」

検察官「離婚の話し合いへの立ち会いを頼まれたか?」

証人「それはなかった」

検察官「何時に行った?」

証人「午後9時40分ごろ」

検察官「テープを聴いたか?」

証人「はい」

検察官「録音されていたのは?」

証人「祐輔さんが女性に電話しているものだった」

検察側の冒頭陳述では、歌織被告は自分に有利に離婚の話し合いを進めるため、12月9日ごろにボイスレコーダーを自宅に仕掛けて外出。祐輔さんと、交際していた女性との会話が録音されたため、検察側は「これを突きつければ、自分に有利に話し合いが進められると思った」と指摘している。

検察官「(テープを聴いているとき)歌織被告のリアクションは?」

証人「無表情だった」

検察官「テープ以外の話はした?」

証人「心配して、『テープを今日は見せないほうがいい』と何度も言った」

検察官「なぜ心配した?」

証人「また暴力をふるわれ、けがをしてはいけないと」

検察官「歌織被告は何と?」

証人「彼は私がシェルターから出た後、DV法をすごく研究していて、言葉や暴力で罪に問われないよう研究しているので大丈夫だと…」

⇒(14)夫殺害後に「クリスマスを一緒に祝おう」