その後(2010.5.26)
羽賀被告が被告人質問拒否、証拠採用めぐり全面対決
未公開株の譲渡をめぐり3億7千万円の詐欺と恐喝未遂罪に問われ、一審で無罪を言い渡されたタレント羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(48)の控訴審公判が26日、大阪高裁(古川博裁判長)であり、検察側の新たな証拠申請に弁護側が反発、同被告も被告人質問を拒むなど全面対決となった。
検察側は、一審で無罪の決め手となる証言をした知人で元歯科医徳永数馬被告(49)=偽証罪で在宅起訴、大阪地裁で公判中=について、証人として呼ぶことが病気で難しくなったなどとして、ほかの関係者の供述調書など証拠約40点を新たに申請。
弁護側は「昨年11月の控訴審初公判までには申請すべきで、被告を際限なく攻撃するものだ」と反論、すべての証拠に異議を申し立て、羽賀被告も同日予定されていた被告人質問を拒否した。
古川裁判長は「やむをえない理由もある」として、弁護側の異議を却下。6月18日の次回公判で羽賀被告の妻らを証人尋問することなどを決めた。