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(8)いきなり無言でビンタ

20分間の休廷を挟み、午後3時20分、畠山鈴香被告の元夫が再び証言台に戻った。

鈴香被告は結婚後の半年間は月2〜3万円の小遣いを夫に渡していたが、その後は月数千円のたばこ代程度に減らした。新車購入をめぐり、夫婦間には微妙な“すれ違い”も生じた。

弁護人「彩香が生まれる前後(平成8年11月ごろ)にRV車を買っている。小遣いはもらっていなかったのでは?」

証人「鈴香と2人で話して『買おう』ということになった。当時乗っていた車に加え、2台あれば便利だし、鈴香に働いてもらえば新車のローンを払っていけると思った」

弁護人「あなたは2台のローンを組めるほど信用があったのか?」

証人「新車は鈴香に保証人になってもらった。鈴香が『働く』といったので大丈夫だと思った」

弁護人「実際に働いてもいないのにローンを組んでいるが、本当に話し合ったんですか? あなたが単に新車が欲しかったのでは?」

証人「そんなことはない。鈴香のため小さい車を選んだのだから」

その後、鈴香被告が働きに出なかったため、翌春、もともと乗っていた車を廃車にしたという。

彩香ちゃん誕生後、夫婦の溝はますます深まった。

元夫は女友達と2人で撮ったプリクラを鈴香被告に見つかり、いきなり殴られたこともあった。

弁護人「結婚しているのに、ツーショットのプリクラは『まずい』と思わなかったのか?」

証人「誤解されるとは思ったが『友人だ』と説明すれば済むと思った」

弁護人「鈴香被告にとっては彩香ちゃんが生まれた直後で、気持ちが不安定なころ。そんなときに撮ったのか?」

証人「友達と男女4人で食事に行った帰りに撮った。食事に行ったのは、家に帰っても飯はないし、鈴香の機嫌が悪かったから」

弁護人「見つかったときはどうだったのか?」

証人「鈴香は何も言わずいきなりビンタした。『友達だ』といったのに『浮気してるんだろ』と言われた」

弁護人「証人の調書には『彩香の生後2〜3カ月後ぐらいに、私(元夫)の鈴香に対する不満が爆発、ときにお互いのわき腹を蹴りあうケンカをした』とあるが、けがは?」

証人「青あざができるくらいです」

弁護側の尋問は続く。育児について、これまでの公判で「鈴香被告は彩香ちゃんをネグレクト(育児放棄)していた」との証言が相次いだが、元夫も「私も家事はほとんどやってない」と述べた。

弁護人「彩香ちゃん誕生後、鈴香被告の実家で1カ月ほど生活していたが、風呂に入れたりはしたのか?」

証人「していない。ほとんど何もしていない」

弁護人「夜泣きしたときは?」

証人「鈴香、彩香が(鈴香の)実家にいるとき、私は藤里(秋田)の家に帰っていたから見ていない」

2人は9年6月に離婚した。離婚調停で元夫は彩香ちゃんの親権を主張しなかった。

鈴香被告の子育てについて「多少は心配していた」というが…。

弁護人「調停は1回で終わっています。普通、親権を欲しければ2回、3回と繰り返すもの。親権は主張したのか?」

証人「していない」

弁護人「鈴香被告の子育ては心配じゃなかったか?」

証人「多少は心配したが、実家の母もよく面倒をみていたし…」

弁護人「離婚後、彩香ちゃんに連絡は?」

証人「取っていない。手紙やプレゼントも贈ったことはない。1度会おうとして近くまで行ったが、引き返した」

⇒(9)娘が行方不明になっても淡々と…