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(3)「機嫌悪くなるスイッチ、突然に」と元カレ述懐

続いて午前10時40分ごろから、今度は弁護側が、鈴香被告の元交際相手の男性に尋問を開始した。

弁護士は「あなた(証人)はこの場で初めて話すことが多い」と語気鋭く指摘。証言の信頼性を覆そうとしているようだ。

このころから、鈴香被告はときおり視線を上げ、証人の顔を見つめるしぐさを見せるようになった。

弁護人「あなたは検察官の調書に署名捺(なつ)印をしているが、ここで違うことも言っている。調べで、検察官にうそをついたのか?」

証人「当初は『彼女』だった鈴香をかばっていた。ただ、彩香ちゃんや豪憲君、そのご家族に申し訳なく思い、(この場での証言は)調書と違うものになっているかもしれない」

弁護人「捜査を混乱させるとは思わなかったのか?」

証人「全くうそを言ったわけではない。鈴香のなるべく良い面を伝えようとしたつもりだった」

弁護人「法廷でうそを話す覚悟だったのか?」

証人「当初鈴香をかばう意味で、そういうことになるかもしれないと思っていたが、検察官との事前打ち合わせで、それではやはりいけないと思った」

弁護人「検察官から何か説得を受けたのか?」

証人「それはない」

弁護士がきつい口調で迫り、証人は憤然と答える。

激しいやりとりの後、弁護士が「やっと本題に入ります」。時計の針は11時5分前を指していた。

男性の証言で、男性と鈴香被告は6年間の交際中、数回ずつお互いの実家を行き来し、男性は両親に鈴香被告を紹介するなどしていたことが明らかになった。

弁護人「鈴香被告のどこが良かったのか?」

証人「物事をはっきり言うところ。その当時は鈴香の言っていることは正しく、『僕を引っ張っていってくれるかな』と考えたりした」

弁護人「あなたの調書には『鈴香はわがまま』とあるが」

証人「突然スイッチが入り、機嫌が悪くなる。楽しい会話中も突然。わがままは、いつもわがままで…」

弁護側は、鈴香被告と男性が彩香ちゃんを連れ、3人で水族館などに遊びに行ったときの写真を出した。

写真を証人に示しながら、当時の母子の様子を尋ねた。

鈴香被告は両手の指を組み、証人の横顔をうつむき加減に見つめる。

弁護人「遠出するとき、彩香ちゃんはいい服を着ていたのか? 普段はどうなのか?」

証人「襟の切れたような…。彩香は『お母さん、お母さん』と鈴香に寄っていくので、お母さんのことが好きなんだ、という印象は受けた」

弁護側はその後、前回の公判で付近住民が証言した「男性が家に来たときに、彩香ちゃんは家の外に出されていた」という話を覆そうと、男性に迫る。

証人「私の仕事の関係もあって、夜訪ねることが多かった」

弁護人「(彩香がいる時間帯に訪ねて)鈴香が彩香に『外に出てなさい』と言ったのを実際に見たのか?」

証人「見てはいない」

弁護人「見てないのになぜ、そういえるのか?」

証人「地域住民が見たと聞いていましたし、鈴香が彩香ちゃんを『シッ』と追い払う姿とか、彩香ちゃんの服装が汚いことを見て、私のいないところでやってる(追い出している)かもしれないと思った」

その後、「彩香ちゃんが汚れた服を着て、髪を洗ってもらっていない」とするこれまでの証言について尋問が行われ、証人は「部屋のにおいが強く、彩香ちゃんのにおいまでわからなかった」などと答えた。

⇒(4)「自殺未遂、朝までなだめた」…元カレ目で追う鈴香被告