×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

初公判(2012.1.10)

 

(2)「避妊しなくても構わない」肉体関係ちらつかせ…

木嶋被告

 首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判の初公判(大熊一之裁判長)は、検察側の起訴状の朗読が続いている。

 木嶋被告は、婚活サイトを通じ、詐欺相手を物色していたとみられる。そして、詐欺が発覚し、現金の返済を迫られると、男性を殺害していたという。“死の方程式”。木嶋被告の一連の犯行は、こう表現されることもあった。

 木嶋被告が問われているのは、殺人に加え、詐欺や詐欺未遂、窃盗など計10事件。検察官は、窃盗についての起訴状を読み上げた後で、いよいよ殺人事件の事実に踏み込んだ。木嶋被告は窃盗については事実を否認した。

検察官「それでは、平成22年11月19日付の起訴状を読み上げます」

 起訴状などによると、木嶋被告は21年1月、東京都青梅市のマンション室内で、こんろ6つに入れた練炭を燃やし、睡眠状態におちいらせた、交際相手の会社員、寺田隆夫さん=当時(53)=を殺害したとされる。

 検察官に続き、大熊裁判長が、木嶋被告に殺人についての事実を尋ねる。

裁判長「この件については、どうですか」

被告「私は、寺田さんを殺害していません」

裁判長「弁護側の意見はどうでしょう」

弁護人「寺田さんが死亡したことは争いませんが、木嶋さんが寺田さんを睡眠状態に陥らせたことも、練炭を燃焼させたこともありません。木嶋さんは無罪です」

 弁護側は徹底的に争う構えをみせる。

 木嶋被告は、寺田さんの殺害に加え、起訴状などによると、平成21年8月、埼玉県富士見市の駐車場で駐車中のレンタカーの車内で練炭を燃やし、薬物で眠らせた交際相手の東京都千代田区、会社員、大出嘉之さん=当時(41)=を一酸化炭素(CO)中毒で殺害。

 さらに、21年5月には千葉県野田市の無職、安藤健三さん=当時(80)に睡眠導入剤を飲ませて眠らせた上でこんろを使って練炭に火をつけて殺害した罪にも問われている。

 続いて、検察官は安藤さん殺害事件の起訴状を読み上げたが、木嶋被告や弁護側は、この件についても事実を否認した。

 そして、検察官は大出さんの起訴事実を読み上げていく。大出さんは、木嶋被告から料理学校の授業料を貸してほしいとして470万円もだまし取られた。

 その際のメールのやりとりを検察官は読み上げていく。

検察官「大出さんに送信したメールの要旨は、次のようなものです」

 木嶋被告は、通っていた料理学校の学費が払えないとして現金を迫った。そして、ここでも肉体関係をちらつかせる。木嶋被告は結婚を考える上には、肉体関係が重要であるが、交際の期間の長さはないと強調。その上で、こう記していたという。

検察官「『避妊しなくても構わない』」

 メールのやりとりは続く。木嶋被告は肉体関係をちらつかせた上で、将来も重要とし、料理学校の学費の援助を再び要求。大出さんは470万円を振り込んだ。大熊裁判長が、この事件についての真偽を尋ねる。

被告「私は結婚することを真剣に考えていました。470万円を受け取ったこともありません」

 木嶋被告の口調ははっきりしている。続いて検察側は結婚詐欺が発覚し、現金返済をせがまれると、大出さんを練炭自殺に見せかけて殺害したとする起訴事実を読み上げたが、木嶋被告はこれについても否認した。

 残る詐欺未遂事件なども料理学校の学費名目に肉体関係をちらつかせながら現金を迫ったと検察側は指摘。木嶋被告側が全面的に否認する構図は変わらない。長い起訴状の読み上げと罪状認否の後、10分間の休廷に入った。

⇒(3)偽名を使ういびつな交際にパトロン…