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(5)車の検査ミス疑われ、「何じゃい!」と激怒

引き続き、加藤智大(ともひろ)被告(27)が、派遣社員として静岡県の関東自動車工業東富士工場で働いていた当時の状況について、弁護人が質問していく。インターネットの掲示板で知り合った友人や、工場の同僚との関係について、加藤被告は淡々と質問に答えていく。

弁護人「(自殺をやめ、働こうという意欲のきっかけになったという)駐車場の管理人に駐車代を返すために働いて代金を払い、『ありがとう』といわれたとき、どう感じましたか」

加藤被告「申し訳ないような不思議な気持ちになりました」

弁護人「その後、関東自動車で働くことの目標は、何を持ちましたか」

加藤被告「(掲示板で知り合った)兵庫の女性を思いだし、会いに行くのを目標にしました」

弁護人「それはいつごろですか」

加藤被告「平成20年3月ごろです。彼女に彼氏ができたということで会うのは自重しようと思いました」

弁護人「会うのは自重しようと思ったということですが、メールはしましたか」

加藤被告「20年の5月半ばにメールをしました」

弁護人「どういう内容のメールをしましたか」

加藤被告「その彼女が掲示板に『自分のせいで彼氏とうまくいかない』と書き込んでいたので、彼女に『彼氏とちゃんと話をするように』という内容とか、『誕生日おめでとう』とかを書いてメールを送りました」

掲示板で知り合った女性に彼氏ができた後も、加藤被告は好意を持っていたようだ。

弁護人「ほかの人と何かやりとりは?」

加藤被告「『元気か』というような内容のメールが福岡から来ました。『富士山の麓(ふもと)で働いているから遊びに来いよ』と返信した覚えがあります」

弁護人の質問は、工場の同僚との関係に移る。

弁護人「職場でのことを聞きます。同僚とトラブルはありましたか」

加藤被告「2度ありました」

弁護人「どういうものでしたか」

加藤被告「1度目は、自動車を検査するときにもめました。検査は向かい合って行うんですが、私の向かいの人から、車の中央付近の検査について『ここはチェックしたの? ここは?』と何度も大きな声で責められました。実際は相手が見逃していたんですが。それで私は『何じゃい!』と大きな声で言い返したというのがありました」

同僚に責められて激怒した当時の様子を振り返る加藤被告だが、口調はこれまでと同様に落ち着いており、よどみなく語られる。

弁護人「もう一つはどういうことがありましたか」

加藤被告「工場内にはクーラーが入っているんですが暑いんです。ある先輩のところはクーラーが直撃して寒いところだったので、クーラーが止まっていたとき、その彼が止めたんだろうと私が勘違いして『ふざけんな!』と言ったことがありました」

弁護人「そのときは持ち場は離れましたか」

加藤被告「いやそういうことはありません」

工場の同僚とのトラブルに続き、仕事以外での付き合いについて質問が及ぶ。

弁護人「仕事以外での付き合いはありましたか」

加藤被告「いろいろ遊びに行ったりしました」

弁護人「平成19年の8月からですか」

加藤被告「はい」

弁護人「どういう付き合いですか」

加藤被告「仕事が終わったら工場の向かいのコンビニで話したり、初詣に行ったりした友達もいました」

弁護人「休憩時間は何をしましたか」

加藤被告「同僚と雑談をしたりしました」

弁護人「何人かのグループですか」

加藤被告「はい、そうです」

弁護人「親しくなったのは弁護側の調書で読み上げられた人ですか」

加藤被告「はい」

加藤被告は裁判官の方を向いたまま、落ち着いて質問に答えていく。

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