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「祐輔の無念はらして」

三橋歌織被告の論告求刑公判に際して、殺害された祐輔さんの両親が代理人の弁護士を通じて手記を発表した。

手記の全文は以下の通り。



裁判が始まって、3ケ月が経過し、本日、論告の日を迎えました。

この裁判は、祐輔の死と凄惨な最期を受け止めなければならない辛いものでしたし、何度も東京まで足を運ぶことは精神的にも肉体的にも本当に負担でした。私たちは殺された祐輔にかわって裁判を見届けなければならないという気持ちで頑張ってきました。

祐輔は、小さいときから病気がちで、夜中に何度も病院に連れて行ったり、幼稚園に迎えに行ったりと親を心配させる子どもでした。そんな祐輔が小学校のマラソン大会で1位になったときの喜び、できなかった逆上がりを親子で練習してできたときの笑顔などかわいい親孝行をたくさんしてくれました。父親が大手術を受けることになったときは「お父さん大丈夫だからね」と何度も声をかけ、重い荷物を持てない父親に代わって母親の荷物をすぐに持ってくれる優しい子でした。祐輔は頭の良い子でも何でもなくて、コツコツと勉強して成績を上げていく子どもでした。成長した祐輔は、小さな子どもが大好きで、近所の子どもたちと遊んだり、結婚したら、たくさん子どもが欲しいといったりして笑っていました。

大学を卒業しても、なかなか自分の人生を順調に歩めなかった祐輔が、ようやくやりがいを感じる仕事に就き、平成18年2月には、仕事の喜びを語ってくれて「父さん、母さん、ごめん! 今まで迷惑を掛けたこと許して下さい」と頭を深々と下げました。あのときの祐輔の輝いた目と頼もしい姿を忘れることができません。祐輔はもっと働きたかったでしょう。本当にこれから‥という時だったのです。

私たちが知っている祐輔は、本当に優しくて不器用なまっすぐな青年です。私たちは祐輔のことを信じています。被告人の話など到底理解できません。祐輔が死んでしまって何も言えないのをいいことに被告人が一方的に自分の都合のいい話をしているとしか思えないのです。

私たちが命を削って、育てた息子。愛おしい祐輔が私たちよりも先に逝ってしまうなんて考えてもいませんでした。裁判所に対しては、真実の解明と祐輔の無念を晴らして欲しいという希望を持っています。公正な判決が下されることを信じています。

⇒論告要旨(1)「歌織被告には完全責任能力があった」