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(7)「彩香ちゃんの体、洗っていない臭いした」

最後の6人目の証人は畠山鈴香被告の長女、彩香ちゃんの七五三の写真を撮影した写真館の主婦。当時、彩香ちゃんの着付けや衣装選びなどを手伝ったという。検察側は、実際には8歳のときに撮影したとみられる七五三の写真撮影時の鈴香被告と彩香ちゃんの様子について尋問。証人は、彩香ちゃんの体が汚れていたことなどを証言した。

検察官「彩香ちゃんの衣装を選ぶよう(鈴香被告に)勧めたか」

証人「『彩香にまかせといて』と言った」

検察官「(鈴香被告は)その後、どのような行動をしたのか」

証人「3分ぐらいいたが、『車に戻る』と言って外に出ていった」

検察官「それまで衣装選びを子供に任せたり、外に出て行ったりする親をみたことはあるか」

証人「いいえ。この時だけです」

証人は、着付けの際の彩香ちゃんの体から発する異臭と、ふけのたまった髪の毛が気になり、鈴香被告がいなくなっている間に、その理由を尋ねたという。

証人「(彩香ちゃんの)髪はべちゃっとしていてスプレーやムースを使い撮影できるようにした。2、3日洗っていない感じで、くしで髪をとかすとふけがついていた」

検察官「(彩香ちゃんの)体から臭いはしたか」

証人「生ぐさい、洗っていないにおいがした。体をぬれたタオルでふいたらあかのような汚れがついていた」

検察官「それで、彩香ちゃんに声をかけたのですね。『お風呂入ったの』と」

証人「彩香ちゃんは『いいえ』と答えた。それで、『昨日はどうなの』と聞いたら『いいえ』と。理由を聞いたら『お母さん、洗ってくれないんだもん』と言っていたので、『きれいきれいにしようね』と話しかけた」

その後、証人は、鈴香被告が彩香ちゃんが写真撮影している部屋に戻った際、携帯電話をいじっていたことや、彩香ちゃんが祖母と来店した3歳時の七五三撮影のときは「(彩香ちゃんは)汚れていなかった」ことなどを証言した。

続いて弁護側の尋問に。弁護士は、「携帯電話に撮影機能があるのを知っているか」とたずね、七五三撮影の際、鈴香被告がいくつかの角度から携帯電話で撮影したとみられる着飾った彩香ちゃんの写真を見せた。「かいがいしく撮っていたということではないか」と問う弁護士に、証人は「そうですね」

さらに、弁護人は、本当に体のにおいを彩香ちゃんに尋ねたのかについても追及する。

弁護人「女の子にとって体臭を指摘されるのはいやなこと。『お風呂入ったの』と言うのは、臭いというのと同じではないか」

証人「臭いとはいっていない」

弁護人「なぜ聞いたのか」

証人「気になって…」

弁護人「客を失うと思わなかったのか」

証人「お母さんがいないときだったから…」

弁護人「本当にいったのか」

証人「いいました」

その後、検事が再度尋問に。それまで、ずっと正面にいる証人の方をうつろな目で眺めていた鈴香被告だが、当時の写真撮影の値段を証人に確認している際、鈴香被告と弁護士が小声で相談をしていた。

最後に、お風呂の件について尋ねたときの彩香ちゃんの様子を問われた証人が「普通の会話の流れだった」などと答え、尋問は終了。午後5時7分に閉廷すると、鈴香被告は法廷内にいた母親と弟に視線を向け、一礼をし、法廷を後にした。

⇒第3回公判