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(3)「最初の電話と話が変わった」彩香ちゃんの担任

2人目の証人は、事件当時に畠山彩香ちゃんの担任だった藤里小学校の女性教諭。検察側は、彩香ちゃんが行方不明になった18年4月9日の夜、女性教諭に対して「彩香がいなくなった」と電話をした鈴香被告の話の矛盾点について尋問。彩香ちゃん殺害後の偽装工作について追及した。

証人「最初に電話をもらったとき、(鈴香被告は)『彩香が家の前で遊んでいたらいなくなった。団地の周りを探してもいないので、彩香の友達の家に電話をしたが見つからない』と話していたのに、翌日の職員会議で校長先生は『彩香さんは友達の家に行くといっていなくなったそうだ』と説明し、おかしいと思った」「(被告に対しては)当時は彩香ちゃんのことでかわいそうで、何も考えられなかった。でもあれから1年たち、今は私たちの社会に出てきてほしくない」

続いて弁護側の尋問へ。弁護士は、鈴香被告の親子関係や彩香ちゃんの健康状態、学校での友人関係を問いただしながら、証人の供述の信用性に疑いを向けた。

弁護人「彩香ちゃんが健康診断で引っかかったことは」

証人「特にありませんでした」

弁護人「彩香ちゃんは学校でいじめられていることはなかったのか」

証人「みんなとうまくいっていて、そういうことはなかった」

弁護人「(検察側の尋問で)あなたは『シーソーに彩香ちゃんの悪口が書かれた落書きを見つけた』といいましたね。それはいじめでは」

証人「そうはとらえていません。子供同士のトラブルは多く、特定の子供とのいざこざはあったかもしれない。でもいじめとはとらえていない」

弁護人「あなたは責任を転嫁していないか」

証人「いいえ」

弁護側はさらに、証人と鈴香被告との連絡帳などのやりとりから、鈴香被告が彩香ちゃんの育児を行おうとしていた姿勢についての供述を引き出そうとする。

連絡帳からは親子間のコミュニケーションが感じ取れたのでは、と問う弁護側に対し「努力しようとしていることは感じられたが…」と答える証人。連絡帳のなかに、鈴香被告が努力していることを評価するコメントがあることについて、質問を続けた。

その後、再度尋問に立った検察側や裁判官の質問で、証人がなぜ言いよどんだのかが明らかになる。

検察官「(証人が)連絡帳で表現を工夫して書くということはあったか」

証人「子供の気持ちや親の気持ちを考えて、言葉を選んでソフトな言葉を選び、書くことはある」

裁判官「コミュニケーションを取ろうという努力というのは」

証人「家庭訪問や個人面談で、体調が悪いから朝食を作ってあげられないとか、彩香ちゃんとの話が続かないなどの悩みがあったので、『こうしては』という提案をしたら、『やってみた』という返事が(連絡帳で)あったので」

「ただ、仕事で(小学校に)迎えにこないことがたびたびあって、携帯電話に電話をかけたが、一向に出ず、その後再度かけたら電話の電源が切れていることがあった。そうしたことを何度も経験しているので、連絡帳で書いてくるのとは、違う一面も見えていた」

午前中に予定されていた尋問は午後1時過ぎまでかかり、ようやく終了。藤井裁判長は午後2時から再開することを告げ、一時閉廷した。

⇒(4)「怒鳴る声、しつけとは思えなかった」