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(2)「浜崎あゆみも倖田來未も小室さんなしには生まれなかった」

情状証人として出廷したエイベックスの松浦勝人社長。証言は続く。

弁護人「小室さん抜きの経営戦略に転換しなければなりませんでしたか」

証人「小室さんと距離が出て、自分で何かをしないといけないと思うようになりました。エイベックスを立ち上げた当初は右も左も分からない状況で、小室さんを見て音楽業界をどう生きていくのかを教えてもらい、どういったところを変えるべきかを知りました」

弁護人「小室さんの教えが大きかったということですか」

証人「はい」

ほとんど表情を崩さない小室被告。少し伏し目がちに聞き入っていた。

弁護人「今回の事件についてはどのように知りましたか」

証人「報道で知りました」

弁護人「どういった感想を持ちましたか」

証人「信じられませんでした。そんなことをする人とは思えなかったので」

弁護人「驚きましたか」

証人「はい」

弁護人「小室さんを支援しましたか」

証人「しました」

弁護人「どのように」

証人「お金を貸しました」

弁護人「弁済費用ですか」

証人「はい、そうです」

弁護人「具体的にはどういった支援ですか」

証人「3月10日にお金を振り込みました。元本の5億円と慰謝料が1億円、そして、遅延金5000万円の計約6億5000万円です」

松浦社長は弁護側が公判冒頭で明らかにしたように、小室被告のために個人的に被害弁済を負担したことを明らかにした。小室被告は終始うつむいている。

弁護人「お金を自分で工面しましたか」

証人「はい」

弁護人「大きな金額ですが、支援の動機は」

証人「小室さんは保釈後に(千葉)副社長の家にいて、いろんな話をしました。迷惑をかけたこととか、音楽の話です。そして、ある日、ピアノを弾きたいと小室さんが言い出した。副社長の家にはピアノがなく、会社が経営するレストランにはグランドピアノがあるので、閉店後に連れて行きました」

「小室さんは朝までそのピアノを延々と弾き、メロディーを奏でた。そのとき、『この人は本当に音楽が好きなんだ』と思い、一緒に音楽を作った昔のことを思い出しました。音楽を知らない僕たちに教えてくれたのは小室さんだった」

「小室さんがいなければ今の自分も会社もなかった。ELTやEXILE、浜崎あゆみ、倖田來未なども小室さんなしには生まれなかった。小室さんは僕の恩師です」

この瞬間、小室被告は涙をこらえるような表情を浮かべたが、すぐに表情を引き締めた。

弁護人「3月10日に弁済していますが、被害者から『許す』という話は出ましたか」

証人「出ていません。小室さんの誠意を最大限に見せようと弁済するためにお金を貸し、お金を振り込んだことを被害者の代理人に伝え、示談を申し込みましたが、『できない。誠意が足りない』と弁護士から聞かされました」

「『誠意が足りないとはどういうことか』と代理人に尋ねましたが、『お金だ』と聞き、非常にショックを受けました。最大限の誠意を示しました。頭が混乱しています」

弁護人「被害者にはどういった気持ちをお持ちですか」

証人「誠意を示したのだから許してほしい」

弁護人「小室さんの活動を今後も支援しますか」

証人「はい。小室さんはポップス界のたぐいまれなるメロディーメーカー。才能についても変化はありません。僕らがそばにいれば、才能はさらに開花する」

弁護人「小室さんと仕事を続けたいのですか」

証人「そう思っています」

弁護人「小室さんの今後について監督、助言するということですか」

証人「そう考えています。仕事に専念できる環境をつくります。小室さんの専用の部屋も用意しています」

弁護人「本人は反省をしていますか」

証人「はい」

弁護人「他に何か言いたいことはありますか」

証人「音楽業界は進行が早い。トレンドをとらえて楽曲を作る必要がある。万が一、小室さんが刑務所に入ることになれば、全くそういった情報が取れなくなる。それはプロデューサーにとって致命的。社会復帰したとしても取り戻すには至難の業で、音楽業界にとって大きな損失となる。情状酌量をお願いしたい」

⇒(3)小室さんのピアノ聞き(弁済費用の)工面を決意