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(1)「あっちゃんのゆうちゃんを取らないで」(一問一答)

弁護人「亜澄さんとは中学生のころから仲が悪く、憎悪感を抱くようになっていたのか?」

勇貴被告「僕と妹の仲は悪くなかった」

弁護人「悪くなかったというエピソードは?」

勇貴被告「学校は違ったが、乗る電車は一緒だった。仲が悪ければ一緒に通学することもない」

弁護人「電車の中ではどのような様子だったか?」

勇貴被告「毎日、満員電車だったので、妹は体をくっつけるようなことがあった。頭を肩や背中に押しつけたり、すりつけたりするような仕草だったので、恥ずかしいやら照れくさいやらだった。『やめろよ』なんて言ったこともある」

弁護人「友達が一緒になることもあった?」

勇貴被告「はい。そういうときは友達と話を始めてしまうが、妹は『あっちゃんのゆうちゃんを取らないでよ』と言うこともあった」

弁護人「高校のときの仲は悪かったのか?」

勇貴被告「悪くなかった」

弁護人「悪くないというエピソードは?」

勇貴被告「妹の誕生日やクリスマスにプレゼントをあげたり、ゲームを貸してあげたことも多かった。誕生日にはケーキを焼いてあげたこともある」

弁護人「ケーキは1から焼いたのか?」

勇貴被告「スポンジケーキを焼いた」

弁護人「喜んでいた?」

勇貴被告「分量を間違えて味の濃いケーキになってしまったのだが、妹は『おいしい、おいしい』と食べていたような気がする」

弁護人「亜澄さんが家出したとき、あなたは『このままずっと帰ってこない方がいい』と思ったのか?」

勇貴被告「いいえ。どちらかというと早く帰ってきてほしいと思っていた」

弁護人「亜澄さんは、あなたが探してきた短大に合格したが、浪人中だったあなたはどのように感じたか?」

勇貴被告「僕と違って妹は賢いなあ、とか。やはり妹のことだから誇らしげに思ったりもした」

弁護人「うらやましいとか、負の感情は?」

勇貴被告「ねたんだことは一度もない」

弁護人「どういう意味で誇らしく思ったのか?」

勇貴被告「一発で合格しちゃう妹の兄だということ。それに、学校を探しただけだけど、手助けしてあげたこと」

弁護人「亜澄さんは合格できると思っていた?」

勇貴被告「正直申し上げると無理だと思っていた」

弁護人「なぜ?」

勇貴被告「妹はルームシェアをしており、人が入り乱れているようなところで勉強はできないと思っていた」

弁護人「亜澄さんが家出から帰ってきた後、どのような感情を抱いたか?」

勇貴被告「素直にうれしかったと思う」

弁護人「謝罪の言葉はあったのか?」

勇貴被告「少なくとも僕は聞いていない」

弁護人「どのように感じた?」

勇貴被告「もともと『ありがとう』や『ごめんなさい』を口にしなかったので…」

弁護人「家出から戻った後は、仲はどうだったか?」

勇貴被告「悪くはなかった。相変わらずゲームを貸したりしていたし、母と妹と3人で食事に出かけたことが何度もある。悪ふざけをして笑い合ったりもした」

弁護人「どのように?」

勇貴被告「妹は幽霊を本気で信じているような感じだったので、僕が手に白い絵の具か何かを塗って、家の中の死角から突然突き出したり…。妹は驚いていた」

弁護人「動物は好きか?」

勇貴被告「好きです」

弁護人「亜澄さんから動物のことで誘われたことはあるか?」

勇貴被告「はい。妹は猫をこっそり飼っており、『触る?』と言われて部屋に招かれたことがある」

弁護人「亜澄さんが、あなたに捨てゼリフを吐いて自分の部屋に戻るようなことはあった?」

勇貴被告「あります。顔が脂ぎっていて『テカっている』とか、目の下のクマがすごいとか、そこに立っていられると邪魔だ、とか。あと、これは口癖だけど、『バカじゃないの』とか」

弁護人「どのように感じた?」

勇貴被告「まあ、いつものことだと…」

弁護人「(犯行が起きた)去年の12月は仲が悪かったか?」

勇貴被告「そのころ僕は昼夜逆転の生活を送っており、あまり妹と会う機会もなかった」

弁護人「警察や検察の取り調べで『妹を憎んでいた』と話したか?」

勇貴被告「そのようには述べていない」

弁護人「なぜ調書にそう書かれた?」

勇貴被告「少し混乱していたし、『憎んでいただろ』とか言われて『そうですね』と…。確かに妹は口がちょっと汚いし、何度かトラブルを起こしたことがあるので、そういうことから推測があったのかも」

弁護人「調書にある『中学2、3年のころから妹が大嫌いだった』というのは真意か?」

勇貴被告「真意ではない」

弁護人「『家出して平和になった。ずっといない方がいいと思っていた』『憎しみが積もり積もっていた』『一度死んでしまった方がいいと思った』『たびたび、ぶちのめしてやろうと思っていた』という供述については?」

勇貴被告「誤解があるし、本当の気持ちではない」

弁護人「どうして、そのような調書が出来上がったのか?」

勇貴被告「やはり混乱していたこともあるし、調書を書き直してもらうとご迷惑もかかりますから。『それでお願いします』とサインしてしまった」

弁護人「亜澄さんについて『医者に診せた方がいい』と母に言ったことはあるか?」

勇貴被告「『カウンセラー』と言ったことならある。妹はずいぶんヒステリーを起こしていたし、左手首を自分で傷つけたりしていたから」

弁護人「(犯行後の)今年の合宿の際、初日の出で何かお願いをしたか?」

勇貴被告「『妹が生きていますように』と…」

弁護人「逮捕された後、亜澄さんの夢を見た?」

勇貴被告「はい。妹が小さいころ一緒に遊んでいる夢や、事件前後の事実とちょっと違う夢とか」

弁護人「具体的には?」

勇貴被告「(犯行では)棒きれで殴りつけたのだが、その後に救急車を呼んだ夢。それが現実だったら、どんなによかったかと感じた」

⇒(2)「怒り爆発というよりもっとドライな感じ」