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(5)検察側鑑定人が歌織被告「心神喪失」の結論 その病名は…

金鑑定人「現在、拘置所にいるが激しい幻覚はないようだ。今では週に1度くらいになった。祐輔さんの存在は霊、霊魂として感じている。(その霊が)法廷では自分の肩からいなくなるため、(どこにいるか)探しているような状態だった。」

「(これまでに述べてきた歌織被告の話は)一見、荒唐無稽(こうとうむけい)に聞こえるが、信頼できる。なぜなら、歌織被告はとても抑制的に話している。これでもし、被告人が虚偽を述べているなら、専門的知識が必要だ」

鑑定人は続いて、医療機器を使った検査結果などについて、スクリーンを利用して非常に早口で説明し始める。最初に、MRI(磁気共鳴画像診断法)を使って脳を輪切りにした画像を示した。

金鑑定人「本来は左右対称でなければならないのが少し非対称であるが、これは正常の範囲内だ」

約20種類の脳波の波形を示したり、脳にブドウ糖が染みこんだ状態の写真を示し、思考をつかさどる機能は正常であると説明。さらに犯行当時、カフェインの摂取量が増えている点については、カフェイン代謝酵素の量に異常がないことを説明する。

金鑑定人「次に心理検査だが、目から相手の考えていることや感じていることを読みとる能力は低かった。彼女は祐輔さんから受けていた虐待から、人の目を見るのが怖くなっていたからだろう」

次に犯行前後の精神症状についての説明に移った。

「意識はもうろうとした状態。幻視、幻臭、幻聴を感じ、祐輔さんの存在について、実体的意識として幻覚を見る状態だった。気分症状として高揚気分、不安、知覚変容として巨大視、未視感、こういうものが出ている」

以上の説明から『短期精神病性障害』と指摘する鑑定人。歌織被告が心神喪失の状態にあったことを説明している。

「私見だが(歌織被告は犯行時)48時間、寝ていなかったことや、(歌織被告が祐輔さんの不倫状態を暴こうと隠し録りした)ICレコーダーの件で張りつめていた感情が解き放たれたのが、祐輔さんと話すことでまた緊張状態になったことも関係すると思う」

午前11時14分、金鑑定人の説明は終わる。うつろな表情で鑑定医の説明を聞いていた歌織被告。説明が終わると髪をかきあげるしぐさを見せたが、表情の変化はほとんどうかがえない。

⇒(6)鑑定人2人とも責任能力に疑問符 歌織被告は無表情のまま