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(2)「音楽は私の天職でしかないと改めて思った」

代表質問が終わり、詰めかけた100人以上もの報道陣から質問が始まった。

 −−判決後、KEIKOさんとは電話などで話をしたか

小室被告「いえ、まだしておりません」

 −−この日を迎えた胸中について

小室被告「(昨晩は)一睡もしておりません。判決は真摯に受け止めるつもりでおりました。それでもやはりいろんなことを考えてしまいました。お恥ずかしい話ですが…。覚悟もしておりました」

無数のカメラのフラッシュを浴びながらも小室被告は、法廷の時よりもやや大きな声で、しっかりと質問者の方に目を向けて答える。

 −−最大の恩人は

小室被告「当然、(エイベックスの)松浦社長、副社長はもちろん、被害者の方も寛大に私のことを考えてくれ、恩人だと思います」

 −−どう恩返しするのか

小室被告「この先、何年かかっても私の能力でできることで支えたい。一生涯忘れることができないこの恩は、何にも代え難いと思っています」

 −−保釈後の曲作りについて

小室被告「正直、音楽のことを考える余裕はありませんでした。ただ、本当に性みたいなものですが、やはりピアノの前に座ると、自分が作った曲が恋しくて何回かひきました。やはり音楽は、私の天職でしかないと改めて思いました」

 −−再起する自信は

小室被告「自信というより、何が何でも再起しないと。恩人やファンの方のためにもやり遂げようと思います」

 −−被害者に直接会っての謝罪は

小室被告「判決がまだ確定していないので、まだどういう形になるか分かりません。しかし、被害者の方は公判中もわざわざ法廷に来てくださった、今でもその時もおわびする気持ちは変わりません」

 −−どのような気持ちで判決文を聞いていたのか

小室被告「いろいろなことを思い返しましたが、私の犯した罪がどれほど大きいかを改めて感じた。傲慢(ごうまん)な生活や言動が起こしたとても大きなことだと思いました」

「ファンの方が嘆願書を出してくれたり、大きな罪を犯したが、まだがんばれよと言ってくれる皆さんがいるんだよと裁判長が言ってくれた」

「ファンの皆さんの気持ちをこれ以上裏切ってはいけない。小室哲哉の音楽を一回でも好きになってよかったと今後思えるようにしなければと感じました」

途中で小室被告の声がうわずり、涙ぐみ始めた。

⇒小室被告記者会見(3)「結局のところ小室哲哉が慢心した。それがすべてだと思います」