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(7)「顔見るの怖くて」頭から…席はずす傍聴人も

男性検察官は、東城瑠理香さん殺害後の行動について聞いていく。裁判長の指示で、星島貴徳被告が証言台から後方の長いすへ移動すると、検察官は1本の包丁を手に、「これを見てください」と語りかけた。

検察官「これが東城さんの死体を解体するときに使った、小さい方の包丁ですね」

星島被告「そうです」

検察官「これはいつごろ買いましたか」

星島被告「はっきりとは覚えていませんが、1年半から2年くらい前です」

検察官「これはもう要りませんね。裁判所、検察庁で処分していいですね」

星島被告「はい」

検察官「これは解体に使った、大きい方の包丁ですね」

検察官が別の包丁を取り出した。先ほどのものよりも一回り大きい。

検察官「これもあなたのものですね。(小さい包丁と)2本を組にして買ったのですね」

星島被告「はい」

傍聴席に見せるように検察官が右手を掲げると、包丁が照明を反射して鈍く光る。

続いて、解体に使ったのこぎりの刃についても同様に確認を終えると、裁判長が「では、元の席へ」と証言台に戻るように促した。星島被告がゆらりと立ち上がり、前のめりの姿勢のまま、証言台に座り直した。いよいよ、死体損壊についての質問だ。

検察官「まず、東城さんの死体のどこを切りました」

星島被告「頭を…。(胴体から)離すから、首を切りました」

検察官「なぜ頭を切り離そうとしたのですか」

星島被告「顔を見るのが怖かったからです」

検察官「なぜ怖かったのですか」

星島被告「…恨まれている。のろわれるような気がしました」

検察官「東城さんがあなたのことをのろっているのは、どういう理由からだと思いましたか」

星島被告「…私が殺したから」

検察官「どういう理由で殺したのですか」

星島被告「警察に捕まりたくない。それだけのことで…」

星島被告は机にうつろな視線を落としたまま、小さな声で答える。「それだけのことで」という言葉は、自分の行為への後悔のようでもあり、他人のことを話しているようにも聞こえる。

検察官「首を切るときは、大小どちらの包丁を使いましたか」

星島被告「小さい方です」

検察官「どこにまず刺しましたか」

星島被告「首の、肩寄りのところです。東城さんの右肩の方の首に突き刺しました」

ここで法廷内の大型モニターに、再現写真が映し出された。星島被告がマネキンの首に包丁を刺している。

検察官「どうやって首の肉を切ったのですか」

星島被告「深く刺して、首の骨にあたるところまで切り込みを入れました。(包丁を)前後に動かしながら、首の前の方へ切り口を広げていき、背中側の方も同じように広げていき、最後に私から見て向こう側になる、首の左側の方に包丁を入れ、首の回りを一周するように切り込みを入れました」

検察官「切った場所の肉はどうなりましたか」

星島被告「左右に筋肉が縮まりました」

検察官「次はどうしましたか」

星島被告「首の背中側にのこぎりをあてました」

検察官「のこぎりの刃に骨がつまることはありましたか」

星島被告「ありました」

検察官「それは、どうしましたか」

星島被告「シャワーで洗い流しました」

検察官「頭部を取るのに、どのくらいの時間がかかりましたか」

星島被告「30分くらいかかりました」

解体の手順を、よどみなく答えていく。

検察官「とれた頭はどうしましたか」

星島被告「ゴミ袋に…。その中に、頭のてっぺんが下になるように…」

検察官「入れたんですね」

星島被告「はい」

検察官「どこをつかんだのですか」

星島被告「首の骨をつかみました」

検察官「切った場所の筋肉が縮まり、骨が飛び出していたのですね」

星島被告「はい」

検察官「東城さんはどんな表情でしたか」

星島被告「…見ていません」

星島被告はこの後、頭部のなくなった遺体を浴室の奥に少し動かし、解体を続ける。

検察官「次はどこを切りましたか」

星島被告「右足。小さな包丁で足を一周するように切り込みを入れ、のこぎりをあてました」

モニターに浴室内の見取り図が表示される。浴槽の横には、頭のない遺体が描かれている。

検察官「この図の矢印がついているところで、右足を切断したのですね」

星島被告「はい」

遺族席のあたりからは、女性のこらえるような泣き声が聞こえる。

検察官「切ったところの肉はどうなりましたか」

星島被告「肉が縮まり、骨がよく見えました」

遺族とみられる女性が、男性に抱きかかえられるようにして法廷から出た。傍聴席にいた別の男女も、気分が悪そうに廊下に出る。

検察官「肉はどんな色でしたか」

星島被告「赤だったと思います」

検察官「それからどうしましたか」

星島被告「切り離した足を、よくすすぎました」

廊下で「わああ」と泣き叫ぶ女性の声が、法廷内に響く。傍聴席からもすすり泣きの音が聞こえる。

検察官「肉の色は、筋肉だと思った肉は赤だったんですね」

星島被告「はい」

検察官「脂肪だと思った肉は何色でしたか」

星島被告「黄色でした」

検察官「右足を切り離すまでに、時間はどのくらいかかりましたか」

星島被告「30分から40分くらいだと思います」

検察官「その右足はどうしましたか」

星島被告「浴槽の中に入れました」

再び、モニターに見取り図が表示される。浴槽の中に右足のイラストが描かれている。

この後、星島被告は同様の方法で、左足、左腕、右腕の順に遺体を解体。切り落とした部位を浴槽に次々と入れていったという。

検察官「こうして、浴槽の中に足が2本、腕が2本、ということになったのですね」

星島被告「そうです」

検察官「切り口から血が出ることはありましたか」

星島被告「ありました」

検察官「流れた血はどうなりましたか」

星島被告「そのまま、排水溝の中へ…」

検察官「赤い筋のようになっていたのですね」

星島被告「はい」

検察官「その血はどうなったのですか」

星島被告「シャワーで洗い流しました」

⇒(8)「絶対に死刑だと思います」…突然、叫んだ星島被告