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(2)娘婿に「お願いだから別れて

歌織被告の母親の証言が続いた。証言の内容は、やがて離婚に向けた話し合いへと入ってきた。

検察官「(歌織被告が)シェルターに入ったのを知ったのはいつか」

証人「平成17年9月29日」

検察官「どうやって知ったのか」

証人「本人から電話が入った」

検察官「それで、どうしたのか」

証人「翌日、主人と主人の姉と上京した」

検察官「被告とはいつ会ったのか」

証人「翌日ごろと記憶している」

検察官「被告はどういう話をしたのか」

証人「離婚したいという気持ちを言っていた」

検察官「すぐ離婚とはならなかったが」

証人「そのときは結局(祐輔さんのところに)戻ってしまった」

検察官「被告が祐輔さんのところに戻るのは心配ではなかったのか」

証人「心配だった」

検察官「なぜ、新潟の実家に戻さなかったのか」

証人「シェルターに保護されたときに、最初、目黒署で事情を聞かれたが、そのとき刑事さんに『お母さん、DV(配偶者間暴力)って知っているか』と言われた。私も主人もそのときは知らず、(刑事からは)『無理やり連れて帰ってきても、自殺する可能性が高いので十分気をつけなさい』と言われた」

検察官「その結論が祐輔さんのところに戻るということなのか」

証人「それは決してない。離婚を求める話し合いをつけるため、戻って行った」

検察官「証人は祐輔さんからマンションを買いたいと聞いたことがあるか」

証人「ある」

検察官「いつごろか」

証人「17年12月25日」

検察官「17年?」

証人「シェルターから出てきたのが…」

検察官「18年10月ごろではないか」

証人「18年10月ごろとは聞いていない」

検察側の質問と母親の答えが食い違い始めた。そのためか、質問する検察官の表情に、いらだちが明らかに見て取れた。

検察官「18年11月5日ごろ、被告と電話で話したか」

証人「11月5日? 11月ではなくて10月の最初ごろ…」

検察官「11月5日に電話はなかったのか」

証人「あった」

検察官「被告はどんな話をしたのか」

証人「とにかく上京してほしいと」

検察官「理由は」

証人「とにかく離婚に向けて、今まで認めなかった祐輔さんが『しようがない』と吐き出したので、私立ち合いのもとで、祐輔さんとの話の証人になってほしいと」

検察官「それで(被告の)家で会ったのか」

証人「はい」

検察官「祐輔さんに会ったか」

証人「会った」

検察官「どんな話をしたか」

証人「娘が『親の前ではっきりと離婚を言ってください』と言った」

検察官「それに対して祐輔さんは」

証人「まったく何も言わなかった」

検察官「証人はどうしたのか」

証人「『これだけの暴力を繰り返した。お願いだから別れてください』と(祐輔さんに)言った」

検察官「祐輔さんは」

証人「まったく無言で上目遣いをしていた。結局話し合いにはならなかった」

検察官「祐輔さんは『すいません、すいません』と言っていなかったか」

証人「それは11月ではない」

検察官「11月は謝らなかったのか」

証人「まったくない」

検察官「警察の調書にはそういう内容があるが」

証人「真実を申し上げても、まったく取り上げてもらえなかった」

検察官「警察の調書なのか」

証人「検事さん。間違いなく私が初めてマンションに行ったのは…」

検察官「質問に答えて…」

強い口調で証人に迫る検察側。平行線が続く議論に裁判長が間に入り、この質問は終わった。

⇒(3)母「祐輔さん、ごめんなさい」被告は…