第5回公判(2012.1.17)
殺害1カ月前に練炭準備 検察側指摘
首都圏の連続不審死事件で、殺人罪などに問われた無職木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判第5回公判が17日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であり、検察側は会社員、大出嘉之さん=当時(41)=が殺害されたとする約1カ月前に、木嶋被告が練炭を準備した状況などを説明した。
検察側冒頭陳述によると、木嶋被告は平成21年7月3日、インターネットで練炭8個とこんろ1個を注文。「大出さんの殺害に使った」と指摘した。大出さんが死亡した8月5日に都内のスーパーで着火剤を購入した際のレシートを示したほか、17年3月〜09年9月には、大出さんの遺体から検出された3種類を含む6種類の睡眠導入剤計約千錠の処方を受けていたと明かした。
午後は大出さんの母、昌子さんが出廷、死亡当日に大出さんが木嶋被告のきょうだいに会うことを楽しみにしていたとし、「きょうが勝負だ。またふられるかもしれないけどね」と言って家を出たと証言した。