第33回公判(2012.3.6) 【被告人質問】

 

「男性から不自然な金得て抵抗なくなった」

木嶋被告

 首都圏で起きた男性の連続不審死事件で、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第33回公判が6日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれ、裁判官と裁判員による被告人質問が行われた。男性裁判員から「いつから男性に援助してもらうのが当たり前になったのか」と聞かれた木嶋被告は、「19歳のとき。不自然な形で金を得て、抵抗がなくなった」と答えた。この日で木嶋被告への被告人質問は終了した。

 この日はまず弁護側が、「なぜ嘘をついて金を取っても許されると思うのか」と質問。木嶋被告は「交際中の男性からの支援は当然。多少の嘘は許容範囲と考えていた」と述べた。

 検察側、弁護側双方が質問を終えた後、裁判官と裁判員は約4時間半の評議を経て被告人質問に入った。

 男性裁判員は「援助してもらうのが当たり前という考えはいつ生まれたのか」と質問。木嶋被告は「19歳のときに初めて愛人契約をしたのがきっかけ」と答え、「不自然な形で金を得て男性から金をもらうことに抵抗がなくなり、当たり前のように考えていた」と説明した。

 また、料理教室を開く話が具体的になり大出嘉之さん=当時(41)=との結婚を考え直したと説明している点について、別の男性裁判員から「料理教室はどの程度準備していたのか」と問われると、木嶋被告は「食器などの準備はしていた」と答えた。第34回公判は12日に開かれ、検察側の論告求刑が行われる。

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