第24回公判(2012.2.20) 【被告人質問】

 

「学生の方が援助受けやすい」 木嶋被告、経歴詐称し結婚サイト登録

木嶋被告

 首都圏で起きた男性の連続不審死事件で、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第24回公判が20日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれ、前回に引き続き木嶋被告への被告人質問が行われた。木嶋被告は結婚紹介サイトに嘘のプロフィルを登録したことについて、「学生の方が援助してもらいやすいと思った」と供述した。

 この日は冒頭、結婚紹介サイトについての質問が行われた。平成20年にサイトに登録した際、当時は無職だったにもかかわらず学生だと偽って経歴を記載したことについて、木嶋被告は「経済的支援が交際の条件だった。プロフィルに学生と書いた方が援助してもらいやすいと思った」と供述した。

 その後、東京都青梅市の寺田隆夫さん=当時(53)=との関係について質問が始まった。弁護人は、木嶋被告が寺田さんと初めて会った日の数日後に、寺田さんから105万円を銀行振り込みで受け取ったことについて質問。木嶋被告は「経済的支援を交際する上での条件にしていた。寺田さんからどれくらい必要かといわれ、『とりあえず100万円必要』と話したら、払ってくれた」と述べた。さらに木嶋被告は、寺田さんがその後も無条件に経済的支援をするようになったと説明した。

⇒別れ話を強調、寺田さん殺害否定 木嶋被告に2回目被告人質問