第15回公判(2012.2.3)
自殺判断、当初から疑問視=死亡男性の姉−連続不審死公判
首都圏連続不審死事件で、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)の第15回公判が3日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であった。死亡した寺田隆夫さん=当時(53)=の姉が出廷し、寺田さんが当初自殺と判断されたことについて「変だと思った」と証言した。
寺田さんは2009年2月、東京都青梅市の自宅マンションで遺体で見つかった。警察は当初自殺と判断し、司法解剖しなかった。
証人尋問で姉は、遺品整理で見た寺田さんの携帯電話のメール内容について説明。「木嶋被告からのメールには『2人で通帳を持って写真を撮りましょう』と書いてあるなど、奇妙に思った」と話した。
姉は自殺との判断を疑問視していたものの「警察には『事件性がない』と言われたので、相談しなかった」とし、「なぜ亡くなったのか納得いかず、木嶋被告に聞きたいと思ったが、犯罪に巻き込まれたら怖いと思い電話できなかった」と述べた。