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「圧倒的な絶望の前に無力」被害女性が陳述

 東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大(ともひろ)被告(28)の第26回公判が7日、東京地裁(村山浩昭裁判長)であり、被害者2人が法廷で意見陳述した。被告に刺されて重傷を負った30代女性は「死に直面し、圧倒的な絶望の前に私は無力でした」と述べた。

 女性は陳述で加藤被告にナイフで刺された直後の様子を「ヘリが飛び、カメラが向けられ、何もできず空を見上げるだけでした」と振り返った。

 被告が動機を「インターネットの掲示板で嫌がらせをした人にやめてほしいと伝えたかった」と述べたことは「つじつまの合う答えを見つけている気がする。私が聞きたかったのは、血を流した人への思いでした」「私たちは事件で決定的なものを失ってしまった」と語気を強めた。

 女性は、加藤被告が運転するトラックにはねられた人を助けようとしたところ、ナイフで刺された。救急車を待つ間も多くの人が苦しむ様子を目のあたりにしたといい、「結局、私は何の役にも立たなかった。あのとき、あそこにいた人は、それぞれ自責の念を抱えている」と被害者らの複雑な心境を吐露。「今も私たちの混乱は終わっていない」と訴えた。

 地裁は新たに公判期日として来年1月25日、2月9日を指定した。1月に論告求刑が行われる見通し。

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