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(3)衝撃写真が存在「祐輔さんの腕にあざ」 事件直前に大げんか?

検察側は続いて、歌織被告がつけていた日記を示す。日記に書かれている内容から写真が撮られた時期を特定し、歌織被告の供述の矛盾点などを明らかにしようとしているようだ。

検察官「あなたの日記の平成17年5月29日の欄に“まるしゃ(写という字に○をつけている)。両腕に跡”と書かれている。これは腕にあざのついた写真を撮ったという意味か」

歌織被告「たぶん、そうだと思う」

検察官の質問に今まではっきりと答えていてた歌織被告の声が、消え入りそうな声に変わる。あざの写真を、検察官がもう一度見せる。

検察官「写真は右腕と左腕のあざを撮っている。あなたのダイアリー(日記)に書いている写真のことではないのか」

歌織被告「分かりません」

検察官は続いて別のインスタントカメラで撮った写真を示す。写真は歌織被告らが住んでいたマンションの浴室を撮った写真のようだ。

検察官「この写真を見て。これは浴室の中を(浴室の)外から撮った写真か」

歌織被告「そうです」

検察官「以前の被告人質問でこの写真を見せたとき、あなたは祐輔さんが(怒って)化粧品をばらまいたときに撮った写真だと言っていた」

歌織被告「そうです」

検察官はまた別の写真を示す。祐輔さんが写っている写真のようだ。

検察官「祐輔さんが写っている。左腕にあざがあるね」

歌織被告「はい」

検察官「このあざは、あなたが暴力を振るったときについたものか」

歌織被告「違う」

歌織被告は憮然とした声で答える。祐輔さんの暴力が犯行の原因になったと主張する歌織被告にとって、自分の暴力を指摘されることは心外のようだ。

検察官「どういうときについたあざなのか」

歌織被告「このときがそうだったかは分からないが、彼が私の上に乗ってきて、私がそれを払いのけようとしたときに(ついたあざを)写したことがある。たぶん、そのときのあざだと思う」

検察官「故意(の暴力)ではなく、(暴力を振るおうとした祐輔さんを)払いのけようとしたときについたあざということか」

歌織被告「そういうときの私と彼は、『払いのける』というものではなく…私はすごい勢いで抵抗するし…。そういうやりとりのときの写真だと思う」

検察官はあざの状態から見て『歌織被告の故意の暴力』と考えているようだ。被告はあくまで“偶然”と主張する。途切れ途切れに話す被告だが、口調は自然と激しくなる。

検察官「前回の被告人質問で、あなたはこの写真(を撮ったの)は平成18年冬より以前と話していた。冬というのは18年の1月から3月か、それとも11月から12月か」

歌織被告「18年の後半の方(11月から12月)」

検察官「そうするとこの(あざを写した)写真は18年の後半に撮った写真か」

歌織被告「…それは分かりません」

歌織被告は首をひねりながら答えた。11〜12月の場合、事件直前に“大げんか”していたことになる。

検察側は続いて歌織被告が手書きで書いたノートを示した。歌織被告は口元に手を当てじっとノートを見ている。

検察官「ノートの17年12月11日の欄に、『(祐輔さんが)大げさにグー、パーで殴ったと騒いで写真を撮った』とある。それでいいか」

歌織被告「はい」

検察側は続いて「17年12月3日」と書かれた欄を見せる。

検察官「ここには『(祐輔さんが歌織被告の)顔に化粧品の粉をかけた』とある。先ほどの(浴室の)写真は17年12月に撮った写真なのではないのか」

歌織被告「絶対に違うとは言えないが、彼は私が出て行こうとする度に化粧品をまいたり服を破ったりした。手帳(ノート)と写真が同じ日のことだということは、それだけでは言えない」

検察側の意図を計りかね、キレかける歌織被告。検察側はまた別のカメラで撮られた写真を示す。顔は写っていないが、腕にあざがある写真が6枚見せられたようだ。

検察官「前回の被告人質問のとき、この写真はすべてあなたを写した写真だと言った」

歌織被告「そう」

検察官「写真3、4と5、6は違うときに撮影した写真だと言った」

写真をじっと見て考える歌織被告。10秒ほど経過した。

歌織被告「分からない」

検察官「写真3、4と5、6は同じ服を着ている」

歌織被告「そういう風にも見える」

検察官「じゃあ、同じときに撮影した写真といえる」

歌織被告「この服は私がよく着ていた部屋着。だから(撮影日が同じ日かどうかは)よく分からない」

検察官「写真1から6までは、全て右腕にあざがある」

歌織被告は再び写真を食い入るように見る。

歌織被告「そう」

検察官「全て同じときに撮った写真か」

顔を何度もひねる歌織被告。自らファイルのページを繰り写真を見比べる。

歌織被告「着ている服が違う。1と2は絶対に(他の写真の服と)違う。3から6は分からない」

検察官「例えば、写真1と2が暴力を受けた直後で、3から6は時間が経ってから撮った写真ではないのか」

歌織被告「分からない」

検察側は、写真の撮られた時期について質問を重ねたが、その質問が鑑定結果とどう関連するのかは相変わらず見えてこない。

⇒(4)「あなたの目的分からない」と裁判長 ヤマ場迎えて被告は…