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(2)「火の見櫓のお七」の幻覚見た歌織被告

金鑑定人の補足説明が続く。説明は、祐輔さん殺害時の歌織被告の精神状態のまとめに入った。

金鑑定人「被告はこのとき(殺害時)に見た幻視のほとんどを忘れているので、そのときに判断を誤らせるような幻視があったかどうかは分からない。ただ、夢幻様状態で現実感が薄れ、スクリーン1枚を挟んだような現実感になったかもしれない」

補足説明は、死体損壊・遺棄の際の歌織被告の精神状態に移った。

金鑑定人「夢幻様状態が続いていて、睡眠障害も続き、もちろん殺害の衝撃もあって、総合的に行動の制御が難しかった。ただ、これらすべて、これらとは死体損壊、遺棄のことだが、行為を自分が行ったことを意識しているし、人から見て怒られることだということも認識している」

続けて、現在の歌織被告の精神状態がどのようなものかについて意見を述べ、補足説明を終えた。

金鑑定人「短期精神病性障害はすでに治癒しており、他人とのストレスがなければ、再発の恐れはないと考える」

続いて、前回の公判では途中で終わった検察官による金鑑定人への尋問が再開された。これまで2人の鑑定人が並んでの尋問方式を取ったが、今回は検察官が金鑑定人のみの尋問を希望。裁判長が認め、弁護側鑑定人の木村一優医師が退廷した。

検察官「平成20年2月20日より前に金先生が短期精神病性障害として聞いたのは、血を流している女性ぐらいか?」

金鑑定人「あとは意識混濁の所見は聞いている」

検察官「意識混濁とは?」

金鑑定人「意識がぼんやりしていること」

検察官「幻覚について2月20日に聞いたのは、女性の姿やすすり泣く声ぐらいか?」

金鑑定人「犯行前後についてはそう」

検察官「幻覚を聞いたのは、平成20年1月4日、1月21日、1月25日、1月29日、2月15日の5回でいいか?」

金鑑定人「2月20日より前ということなら、そうだ」

検察官「面談初期から犯行前後の幻覚を繰り返し、確認したか?」

金鑑定人「何回か確認した」

検察官「2月15日に脳波検査で異常を確認したか?」

金鑑定人「軽度のだ」

検察官「実質、(脳の)病気は認められなかったということでいいのか?」

金鑑定人「そうだ」

検察官「脳波に異常があったから、2月20日にしっかりと(歌織被告から)話を聞こうとしたのか?」

金鑑定人「それまで犯行前後のことを何回も聞いていて、タイミング的に犯行時のことをしっかりと聞こうと思った」

検察官「このとき、『八百屋お七』の姿を見たとか、殺害時に見たという幻覚がフラッシュが変わるように見えたとかいう話が出た?」

八百屋お七は江戸時代、幼い恋の末に放火事件を起こして処刑され、のちに浄瑠璃芝居の題材になったことで知られる。

金鑑定人「八百屋お七は手紙に書いてきた。フラッシュの話は2月20日に言っている」

短期精神病性障害の症状として歌織被告が見たという幻覚について、細かい質問が続いた。

⇒(3)「キラキラ感」めぐって“反攻”する検察官